ハワイ島での遊覧飛行の醍醐味は、空からしか見ることの出来ない場所を堪能することにあります。
特に今現在、活動中のプウオオ火口より噴出している白煙の様子。
そして時折地上にゆっくりと流れ出る溶岩流。
温度の高い溶岩流のような危険な場所に、徒歩で立ち入る事はもちろんできません。
遊覧飛行では、このような危険な場所にまで接近できます。 島の北部に位置するコハラ山(バックパッカーが1日以上のハイキングをしてたどり着く奥地)の渓谷に流れ落ちる滝のスケールは、 空からでもはっきりと伝わってきます。 ハワイ島の見所は、やはりこの火山、渓谷、そのほかにも雄大な5つの山々、ハワイの砂漠、そして、青い海にそびえたつ海岸線にあります。
ツアーに参加する際、腰の周りに着用するものがあります。 それはアメリカ連邦航空局より義務付けられているライフベスト(救命胴着)です。 通常、黄色をしており、ベストというよりは、感覚的には腰にまくポーチのようなもので、 付属のベルトで腰の廻りに締めて、写真の様にお腹の前に装着していただきます。
このタイプのライフベストは、
という、たった2つの動作で緊急時への対応が完了します。 搭乗前にパイロットより説明されるデモンストレーションに耳をかたむけましょう。 海面で浮いておくために必要になりますし、いざという時のパニック防止になります。 但し、緊急時には、くれぐれも機体の外に脱出してから膨らませてください。
飛行中で気になる事は、機体の揺れと雲の状況です。
気流が安定している朝一番が、スムーズな揺れないフライトであり、
この島にある5つの山々(マウナケア山、マウナロア山、フアラライ山、コハラ山、キラウエア火山)の山頂も一日中で、最もよく見ることができます。
どうしても自信のない方には、酔い止め薬の服用をおすすめいたしますが、わたしが知る限り、朝一番のフライトで酔われた方はいません。
ちなみに、最もよく揺れる時間帯は午後一番のフライトになります。
遊覧飛行が実施される際に飛行中の安全性が問われます。
1回のフライトごとに飛行プランが作成され万全を期しております。
飛行中には、管制官の指示に従います。
そして、パイロット同士でも情報交換を行い、
巡航高度、位置、そして方角をレポートする事により、
空の空間での安全性が保たれます。
その上、飛行時間の全工程は航空局にて管理されています。
「虹の滝」または「レインボー滝」と呼ばれる名所があるヒロ市近郊では、 雨が毎日のように降る気候柄、いろいろな虹を見ることが出来ます。 その中でも、二重の虹の輪は、完璧な2つの孤を描くのです。 そして条件がそろえば、その中心を機体でくぐる事も出来ます。 その他、機体の上空が快晴であっても、沖合いの海に雨が降っていて、 さらにそれに太陽の角度が重なってくると、 かすみがかっている虹からくっきりとした虹色に変化してくるのがわかります。 正に大自然そのものです。
小型飛行機のことを一般的に「セスナ機」と呼んでいますが、 実は「セスナ」とは小型飛行機メーカーの社名です。 これは会社名が一般名称に変化した一例で、 他の例として接着剤のことを「セメダイン」と呼んでいるのと同じです。
セスナ社以外の軽飛行機メーカーとして、 ビーチクラフト、 パイパー 等がありますが、 それらを見ても一般の人は「セスナ機」と呼んでしまっています。 実のところ、パイロット仲間の間でさえそう呼んでしまう事があります。
セスナが小型飛行機の代名詞になった理由は、何と言っても世界的に最もポピュラーな小型飛行機になったからです。 特に4人乗りのモデル172スカイホークは、 3万機を遥かに上回る程普及しております。 セスナ機の大きな特徴として、 主翼が胴体上部についており客席から地面を眺める際に翼が邪魔にならない、 という遊覧飛行には大変都合がよい構造をしております。 そのため、現在ハワイ島内で遊覧飛行ツアーに使用されている固定翼機は全てセスナ社の「セスナ機」です。
日本でもそうですが、アメリカでも他人の体重を尋ねるのは非常に失礼なことで、 特に女性に対してはタブーな行為です。
ところが、遊覧飛行ツアーの申し込みの際に体重を尋ねられて、びっくりされた方もいらっしゃると思います。 これは規則により 小型飛行機の運行時には、搭乗者全員の体重を記録することになっているからです。
パイロットは、運行にあたり、搭乗者全員の合計体重を算出し、 それが使用する飛行機の最大離陸重量をオーバーしていないかどうかの確認義務があります。 場合によっては、頂いた体重を基に機体のバランスをとるためにお客様の席を移動していただく事もございます。
ツアーパイロットは、飛行中も搭乗者の合計重量を常に意識し、それに飛行機の性能、その日の気象条件等を総合判断して、 飛行コースを調整して安全を図っております。 お申し込みの際にはこれらの事をご理解の上、体重をご記入ください。
ちなみに、アメリカでの重さの単位は通常ポンド(lb)を使っています。 1Kg が約2.2ポンドですので、例えば体重50Kgの方は、約110ポンドとなります。 ハワイの遊覧飛行会社のスタッフは日本人観光客に慣れていますので、 Kgでも大丈夫です。
航空・航海の世界での速さの単位に ノット(knot) というのがあります。 多くの皆さんが聞いたことがあると思いますが、 例えば「セスナ キャラバンの最大巡航速度は162ノットです。」といった場合、 どれくらいのスピードかピンとこない方が大半だと思います。 定義としては1ノットとは、1時間に1.852Km 進むスピードです。 ですからこの場合、162ノットはちょうど時速 300Km/h となります。
また、航空産業では音速を基準とした「マッハ」という単位がありますが、 こちらはもっと有名でしょう。 オーストリアの物理学者エルンスト・マッハ教授の名に因んで命名されたこの単位を、 日本ではドイツ語的に「マッハ」と呼んでいますが、 英語ではどちらかというと「マーク」という感じの発音になります。 定義としてはマッハ1が時速1225Km/h、661ノットとなります。
ノットのお話で「1ノットとは1時間に1.852Km 進むスピード」と書きましたが、 では、1.852Km という中途半端な距離は一体どこから来たのでしょうか。
実はこの1.852Kmというは、1海里(カイリ)のことです。 昔「200海里漁業水域問題」と騒がれていたあの「海里」です。 この海里は、別名「海マイル」、英語では、「nautical mile (ノーティカル マイル)」と言います。 1海里の定義としては「地球表面上での角度1分ぶんの距離」となっています。
ここでちょっと算数をしてみましょう。 地球一周は約 4万Km といわれています。4万Km で 360度ですから、1度あたりは、
4万Km ÷ 360 = 111.11 Km
となります。角度の1分とは、1度の60分の1ですから、
111.11 km ÷ 60 = 1.8518 Km
地球上の角度1分ぶんの距離が、1.852Km となり、これが1海里となっているわけです。
この様に、航空の世界では、単位を含めていろんなことが、航海の世界から取り入れられています。
ここでは皆様からのご意見やご質問をお受けしております。
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