2007年10月23日
本田 健 「ユダヤ人大富豪の教え〈2〉」 (1)
この本は、当初、 『スイス人銀行家の教え―お金と幸せの知恵を学ぶ12のレッスン』として 出版されてた単行本を 改題して文庫本化したものだ。 どうも「スイス人銀行家」よりも「ユダヤ人大富豪」と言う方が、やはりインパクトがあるのであろう。 この本が改題されたのは、その結果だと思う。
さて、この本は、 前作 『ユダヤ人大富豪の教え』 でケンのメンターとなったゲラー氏からの一通の手紙から始まっている。 その手紙には、ゲラー氏のスイスにいる親友のバンカー(銀行家)を 新たなメンターとして紹介してくれている。 そしてケンは、スイスに行くことを決意するのだが、先立つお金が足りない。 そこで、第一関門として、お金を工面しなければならないことになるのだが、 いろいろ考えた結果、 「ゲラーさんは、クリエイティブなアイデアを高く評価する反面、 安易な金儲けの方法を嫌っていた。 それは、安易なやり方が人間をダメにすると考えていたからである。」 ということから、 結局、今回は、肉体労働をして、旅費を稼ぐことになる。
そしてスイスに乗り込んでから銀行家のメンターから レッスンを受けることになるのだが、 その内容は、以下の目次のとおり。 基本的に 前作同様、ひとつの章で ひとつの教えについて述べられている。
- プロローグ: 新たな出会いと人生の始まり
- レッスン1: お金のメンターと出会う
- レッスン2: お金の支配から抜け出る
- レッスン3: お金との関係を知る
- レッスン4: お金との過去と向き合う
- レッスン5: お金と家族関係の関連を探る
- レッスン6: ミリオネアという生き方を見る
- レッスン7: お金の知性と感性を高める
- レッスン8: プライベートバンカーの仕事を知る
- レッスン9: 人生を変える知恵を学ぶ
- レッスン10: ビジネスをマスターする
- レッスン11: 幸せなパートナーシップがお金を呼び込む
- レッスン12: お金と幸せな人生を考える
- エピローグ: 自分と向き合う試練を経て
【参考リンク】
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2007年10月22日
本田 健 「ユダヤ人大富豪の教え」 (1)
本田 健 氏が 20歳の学生だった時分に アメリカに渡り、 ボランティアで講演活動を行っていた際に、 そこで偶然 出会った ユダヤ人の大富豪の老人から 教えてもらった、成功の秘訣を その当時の様子を再現しながらまとめたものである。 内容的には、典型的な成功法則本であり、 ナポレオン・ヒルの 「思考は現実化する」 や ロバート・キヨサキ氏の 「金持ち父さん貧乏父さん」 シリーズ とも あい通じるところが多々ある。 全体的に やさしい語り口で簡潔にまとめられている本なので、 この種の成功法則本を読み始めるにあたり、 手初めにするのにはよい本だと思う。
この本の目次は以下のとおり。 基本的に 1章で ひとつの教えについて述べられている。
- プロローグ: 衝撃的な出会いと最初の試練
- 第1の秘訣: 社会の成り立ちを知る
- 第2の秘訣: 自分を知り、大好きなことをやる
- 第3の秘訣: ものや人を見る目を養い、直観力を高める
- 第4の秘訣: 思考と感情の力を知る
- 第5の秘訣: セールスの達人になる
- 第6の秘訣: スピーチの天才になる
- 第7の秘訣: 人脈を使いこなす
- 第8の秘訣: お金の法則を学ぶ
- 第9の秘訣: 自分のビジネスをもつ
- 第10の秘訣: アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
- 第11の秘訣: 多くの人に気持ちよく助けてもらう
- 第12の秘訣: パートナーシップの力を知る
- 第13の秘訣: ミリオネア・メンタリティを身につける
- 第14の秘訣: 勇気をもって決断し、情熱的に行動すること
- 第15の秘訣: 失敗とうまくつき合う
- 第16の秘訣: 夢を見ること
- 第17の秘訣: 人生がもたらす、すべてを受け取る
- エピローグ: 最後の試練―ビジョン・クエスト
【参考リンク】
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2007年10月21日
ユダヤ教の聖典「タルムード」
ユダヤ系の本を読んでいると、必ず出てくるのに 「タルムード」と言う言葉がある。 これは、ユダヤ教の聖典なのだそうだ。私も よくわからないので、 ほとんど ウィキペディア「タルムード」 からの 引用になってしまうのだが、 「タルムード」とは、 「モーセが伝えたもう一つの律法である 『口伝律法』を収めたものであるとされる文書群」 だそうだ。
つまり、 モーセの時代に、書かれた経典として、「モーセ五書(トーラー)」があり、 それ以外に 話し言葉で伝えられていた経典 があったようで、 その 伝えられていたお話をラビ達が集まって 書物にまとめたモノの、のようだ。 ちなみに、ここで言う「ラビ」とは ユダヤ教に於いて宗教的指導者であり学者でもあるような存在のこと。
実際の「タルムード」はヘブライ語で書かれていて、 各ページの真ん中に「ミシュナ」と呼ばれる本文の部分があり、 その周りに解説文をつけた形になっているようだ。 そして その解説文のことを「ゲマラ」と言うらしい。
「タルムード」の内容としては、 ユダヤ人の日常生活の規範、細則、 時代状況の変化に即応した判断、指針の体系 となっているとのことであり、 ユダヤ5000年の英知が詰まっているようである。 現在、ユダヤ人で成功者が多いのも、 幼い頃から この「タルムード」に則って 教育されているから、と言われている。
1万2千ページ以上といわれる膨大な情報量の「タルムード」は 日本語に訳されたものはないようであるが、 昔から伝わる教訓などは、 われわれ日本人にも参考とすべき点が多々あるようだ。
【参考リンク】
- ウィキペディア「タルムード」
- ウィキペディア「ヘブライ語」
- ウィキペディア「モーセ五書」
- ウィキペディア「ラビ」
- ウィキペディア「ミシュナ」
- ウィキペディア「ゲマラ」
- タルムードダイジェスト
- ユダヤの教え(タルムード学)
- 「タルムードの位置づけ」、編纂史
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2007年10月20日
「ユダヤ5000年の叡智 - 富と成功の秘訣」
マーヴィン・トケイヤー氏の 「ユダヤ商法」 が 2000年の出版であったが、その姉妹書として最近出版されたのが こちらの 「ユダヤ5000年の叡智 - 富と成功の秘訣」
この本は、著者であるマーヴィン・トケイヤー氏が、 日本人からの 「ユダヤ人は、世界に数知れない多くの優れた業績をのこしてきたが、その成功の秘訣は何ですか」 という質問に答えるために書かれたものである。
マーヴィン・トケイヤー氏の その質問に対する答えは、 「それはユダヤ文化にあります。そして、その核心がユダヤの教育です」 と答えている、とのことである。 この答えである「ユダヤの教育」について、 具体的に書き記したのがこの本である。
日本経営合理化協会出版局のウェブページの 「ユダヤ5000年の叡智 - 富と成功の秘訣」 ページで紹介されている序文では さらに、
ではなぜ、ユダヤの教育がユダヤ人の力の源泉となっているのか。と 説明している。 単なる表面的な「ユダヤ商法」ではなく、 真髄を理解するためには、その歴史的背景や 古代から延々と受け継がれてきている教育についても 理解する必要があるようだ。
それを理解していただくためには、 まず、われわれユダヤ人が、 長い間キリスト教徒から理不尽な迫害を受けてきたという歴史を 知っていただかなくてはならない。 なぜなら、ユダヤ人は、そのために一八七八年もの間、 流浪の民として世界に四散し、 安住の地をえることができなかったのである。
それは、キリスト教徒から、ユダヤ人が 主(キリスト)殺し〟(ダイアサイト)の民族として蔑視されたこと、 そして、ユダヤ人がイエスを神として認めなかったこと に大きな原因があった。 それで、ユダヤ人は狡猾であるとか、 性悪であるとか、悪魔と手を結んでいるとか、 さんざん罵られ、その結果、 ユダヤ民族そのものが、 いつ地球上から消滅してもおかしくなかったのである。
そういう中で、われわれは、 ユダヤ教を中心としたユダヤ文化を、 独自の教育によって親から子へ、 子から孫へと確実に伝え、 頑なにユダヤ文化を守ることで生き残ってきた。 だから、ユダヤ人の力はつねに一つのこと、 教育から発しているといっても過言ではないのだ。
【参考リンク】
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2007年10月19日
「ユダヤ商法」
マーヴィン・トケイヤー氏の 「ユダヤ商法」。
日本マクドナルド社長であった 藤田 田 氏 が 1972年に書いた 「ユダヤの商法」 を読んでから ユダヤの商法が気になっていたのだが、 その後 見つけたのが、この 「ユダヤ商法」という本。
著者であるマーヴィン・トケイヤー(Marvin Tokayer)氏は 1968年より10年に渡り、ラビ(ユダヤ人地域社会のリーダー)として 日本にも住んでいた経験がある。 その日本通のマーヴィン・トケイヤー氏が 日本人のために書いた「ユダヤ商法」の本である。
アマゾンや 出版元である日本経営合理化協会出版局のレビューを読んでみると、 どれも非常に高い評価になっている。
いつものことながら、日本経営合理化協会出版局の本は、 どれも良書であることはわかっているのだが、 その分、値段も高いので、なかなか手が出しにくい、というのが現実だ。
【参考リンク】
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2007年10月18日
藤田田から助言を受けていた孫正義
昨日のブログで、日本マクドナルドを設立した 藤田 田 氏について触れたが、 ウィキペディア「藤田田」 には高校生であった孫正義の訪問を受け、コンピューター関連を学ぶように助言した。とある。 ウィキペディア「孫正義」 によると、 孫 正義 氏が高校に入学したのが 1973年(昭和48年) となっている。 今から、30年以上前の話である。
当時、藤田 田 氏がどれだけ有名だったか、私にはわからないが、 その時点で、藤田 田 氏の著作は、 昨日のブログで紹介した、 「ユダヤの商法」 の1冊しかない。 もしかすると 孫正義氏も この本を読んで、 それが原因で 藤田 田 氏に会いに言ったのかもしれない。
いづれにしても、30年以上前に、 福岡の高校生であった 孫 正義 氏 が 藤田 田 氏に会いに行っている、 というのがスゴイことであり、 かつ、その際に、「コンピュータ関連を学ぶように」と助言した 藤田 田 氏もスゴイ。 さすがにお二方とも先見の明があったと言わざるを得ない。
【参考リンク】
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2007年10月17日
藤田 田「ユダヤの商法」
藤田 田 氏といえば日本マクドナルドを設立したことで有名だが、 この 「ユダヤの商法」 は、ちょうど、藤田 田 氏が 日本マクドナルドを設立して 間もないころに書かれたものである。 本の後半では、銀座三越の一階に日本マクドナルドの一号店を開いた等、 その頃の様子が書かれている。
藤田 田 氏の名前は、「フジタ デン」と読むわけだが、 今となっては誰でも知っているかもしれなが、 当時の日本では、なかなか「デン」と読んでもらえなくて、 名刺に「デンと発音してください」と印刷したそうだ。 その影響でこの本の表紙にも、「藤田 田(デンと発音してください)」と書かれている。
名前については 27章「ゼニの取れる名前をつけろ」(p64)に 詳しい説明があるのだが、 この「デン」という名前は外国人と商売をする際に 呼んでもらいやすくて大変役立ったとある。 また、2人いる息子さんにも それぞれ、 「元(ゲン)」、「完(カン)」と名付けているのだそうだ。 既に35年前から、子供の名前に 外国人に呼んでもらいやすい名前を意識していたようだ。
ちなみに、藤田 田 氏の名前についてウィキペディアには、
母親がキリスト教徒だった事から、 「口」に「十字架」で十字架のメッセージを語れるように、 という意味で「田」という名前になったとされている (よくしゃべる子で黙らせようと「口」に「×(バツ)」を入れた、 という俗説もある)。とある。
35年前の本なので、昭和47年当時の事、 例えば、円が 360円から308円に切り上がって 海外のユダヤの商人たちは、それで大儲けをした、 と言うようなことか書かれていて 今となっては、あまり参考にならないかもしれないが、 本質的には、ユダヤ5000年の商法についての話なので、 たかが35年経ったくらいで内容が古びてしまうことはなく、 現在でも 十分に通用する内容だと思う。
この本は たまたま こちらの古本市で見つけたのだが、 買うときも、こんな古い本、役に立つのかな? と思いながら、 でも安いから買っておくか、と 確か50セントで買ったハズだ。 このブログを書くにあたり、アマゾンの中古市場で価格を調べてみると、 発売当時400円だったのが、 現在では なんと 4000円から5000円、 高いものでは 9000円以上の値がついている。 でも、実際に読んでみて 確かにそれだけの値打ちはあると感じた。 このような貴重な本に めぐり合わせていただいて、本当に 感謝、感謝 です。
【参考リンク】
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2007年10月16日
ユダヤ人と成功者の共通法則
著者の倉原忠夫氏については、
昭和16年大阪生まれ。 脱サラ後27歳で製薬機器の総合商社を興す。 10年間の会社経営後、昭和53年H&M研究所を設立。 経営学、スーパーサイエンス(超科学)を本場アメリカで学び、 それを日本人向けにアレンジした独特の経営指導で、 多くのベンチャー企業を成功へ導いている。 また、アメリカンドリームの成功者67人を訪問した後、 成功法則・ワープ理論を発見。 そのワープ理論を実践しながら、 自分自身の成功体験を交えて東京・大阪・名古屋・福岡他のセミナーで講義している。とある。
ここでは、この 「ユダヤ人と成功者の共通法則」 の 第10章「ユダヤ語録五か条」から、 ユダヤのビジネスマンから 倉原忠夫氏があつめた語録5つを紹介してみよう。
- 現在に意識を集中させよ。 過去や未来には集中させるな。
- お金に縁がなくとも、金持ち気分で生活せよ。 具体的には、通帳に数字をゼロ4個加えよう。 そして 実際に「あるもの」として、生活せよ。
- 好きなことをして生きよう。 パワーがどんどん湧いてくる。
- 本当の幸せとは、人生に身をゆだねること。
- 専門家の協力を得よ。
著者の倉原忠夫氏とは、どんな人かな、と思って、 ネット上で倉原忠夫氏について検索してみると、 あまりよい評判とは言えないようだ。 しかし、だからと言って、本に書いてあることを 全て否定してしまうこともないであろう。 自分が納得できることであれば、 どんな本からでも学べることは必ず見つかると思う。
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