2005年7月14日
MTバックアップ(8) 「リストアのポイント」
Movable Typeのバックアップとリストアについて、注意点や気づいた点を以下にまとめてみた。- [エントリーの読み込み]ボタンをクリックすると、何の確認画面もなくデータのリストアが実行されるので注意。
- マニュアルの注意書きにもあるとおり、リストア作業が終了したらすぐに、 importディレクトリから読み込んだすべてのファイルは直ちに削除すること。
- バックアップデータとMovable Type自身の文字コードを一致させておかなければ文字化けを起こしてしまう。
- リストア後、「サイトの再構築」を実行しなければ実際のブログページには反映されない。
- カテゴリー自身は自動的に作成されるが、カテゴリーの階層構造は自動的には再構築されない。
- フル・バックアップ、フル・リストアしても、 各エントリーやカテゴリーのURLアドレスが以前と同一になるとは限らない。
- テンプレートやアーカイブファイルのオプションが標準以外の場合は、 それらをバックアップを取ったサイトと同一の状態にしてからリストアを行わないと、 データに矛盾がでる場合がある。
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2005年7月13日
MTバックアップ(7) 「文字化け」
『MTバックアップ(5) 「エントリーの読み込み(2)」』で、文字化け問題について書いた。当たり前のことではあるが、バックアップされたデータと、リストアしようとしているMovable Type システムの文字コードが食い違っていると文字化けを起こしてしまう。
「そんなこと判っている」と思ってはいても、いつのまにか、この落とし穴にはまってしまう可能性がある。 その一例が、以前『MTバックアップ(3) 「書き出しの際の注意点」』の(2-B)の場合、 つまり、表示されたテキストデータをコピー&ペーストして保存する場合である。
この時、テキストエディタとして、Windows付属の メモ帳(Notead) を使ったとする。 何も考えず、コピー&ペーストして、そのまま「名前を付けて保存」を行ってみる。 この際、「文字コード」欄はディフォルトで「ANSI」となっている。 結果として、元々の文字コードはEUCだったが、出来たファイルはS-JISになってしまい、 そのまま、リストアすると文字化けを起こしてしまう。
今回のテストの場合は、もとデータがEUCで、読み込みMovable Typeシステムの文字コードが utf-8であるので、あらかじめデータをutf-8に変換してから再度リストアしてみてた。 文字コードの変換には、Windows上のテキストエディタ「TeraPad」を利用した。 これでリストアにおける文字化けの問題は解決できた。
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2005年7月12日
MTバックアップ(6) 「一括削除」
前回のエントリー の最後で、文字化けが起こったことを書いたが、 それをリカバーするために、もう一度、文字コードを合わせてからリストアを試してみる。 そのためには、まず、現在文字化け状態のエントリーデータを一度全て削除する必要がある。一括削除の方法は実は簡単である。
(1) 管理画面「エントリー」の画面右下のプルダウン・メニューから「全てのエントリー」を選択。 この時点で、すぐに全エントリーが表示される。そのため、エントリーの数が多いと表示まで時間が掛かるかもしれない。
(2) 次に、画面下の[すべてチェックする]ボタンをクリック。 すると、エントリー一覧各行の最も右の「削除チェックボックス」欄の全てにチェックが入る。
(3) 画面下の[削除]ボタンをクリック。
(4) 確認用のウィンドウが開くので、そこの[削除]ボタンをクリック。
これで、全てのエントリーが削除できた。
次に、カテゴリーも全て削除する。管理画面「カテゴリー」に、エントリーの画面と同様に カテゴリー一覧各行の最も右に「削除チェックボックス」欄があるので、これを全てチェックする。 残念ながら、ここには、[すべてチェックする]ボタンはない。 あとは[削除]ボタンをクリックして、確認画面に答えるだけである。
この段階で、もう少しサーバー上をきれいにするために アーカイブ・ディレクトリ、つまり、 管理画面「基本設定」の「ローカル・アーカイブ・パス:」欄にあるディレクトリ以下を完全に削除しておくことをお勧めする。
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2005年7月11日
MTバックアップ(5) 「エントリーの読み込み(2)」
『MTバックアップ(4) 「エントリーの読み込み(1)」』の続き。では、実際にバックアップしたデータを作成した「import」というディレクトリに アップロードしてから読み込みを試してみる。 ここでの注意点は、[エントリーの読み込み]ボタンをクリックすると 何の確認画面もなくすぐにデータのリストアが実行される事である。
実際に実行してみると、
Importing entries into blog 'ブログのテスト'というメッセージが表示される。 ここで、importディレクトリ下のファイルを自動的に検出しているのがわかる。 それに引き続き、
Importing entries as author 'blogtest'
Importing entries from file 'mt20050705.txt'
Saving entry ('独立記念日の花火')... ok (ID 14)のようなブログのエントリー、もしくは、カテゴリー、コメント、トラックバック、それぞれ 1つにつき1行のログが出力される。ちなみに、上記のうち ping と言うのがトラックバックを示している。 そして最後に、
Creating new category ('JTPA')...ok
Creating new comment ('yoshinoriueda')... ok (ID 3)
Creating new ping ('JTPA Party')... ok (ID 42)
All data imported successfully! Make sure that you remove the files that you imported from the 'import' folder, so that if/when you run the import process again, those files will not be re-imported.というメッセージが表示され、読み込み作業が成功したことが確認できる。
この「シリコンバレー 24時」ブログの漢字コードは現在のところEUCで、 テスト用のブログサイトの方は utf-8 になっている。 試しに、このブログのバックアップデータをそのまま、テストサイトに読み込ませてみた。 結果は予想どおり、文字化けが起こってしまった。 実際のところ、上記に挙げた読み込み作業ログも文字化けをしていた。 それをそのままカット&ペーストして、ここでお見せしても意味がないので、 その部分は訂正してある。 もちろん「サイトの再構築」後のブログの出力自身の日本語部分も文字化けしていた。
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2005年7月10日
MTバックアップ(4) 「エントリーの読み込み(1)」
『MTバックアップ(3) 「書き出しの際の注意点」』の続き。 バックアップの事ばかり書いてきたが、 リストアが出来なければバックアップの意味がない。 そこでこれからしばらくはリストアの方法について。先ずは予習。リストアについては、 Movable Typeユーザー・マニュアル:「エントリーの読み込み」 に書いてあるので一通り読んでみる。
私は Movable Typeのテストサイトを持っているので、そちらで実際のリストア試験を行ってみることにする。 まず、管理画面「エントリーの書き出し・読み込み」の [エントリーの読み込み]ボタンを何の設定もせずに押したら、いったい何が起こるのか。 ウェブの画面に、
Importing entries into blog 'ブログのテスト'というメッセージが出た後、何も起こっていないようだ。
You need to provide a password if you are going to
create new authors for each author listed in your blog.
このメッセージの内容は「新しい投稿者を作成するためのパスワードが必要」 という感じであり、これに関しては Movable Typeユーザー・マニュアル:「エントリーの読み込み」 のNo.6に記述してある。 私のブログの場合、私一人での投稿であるので、マニュアルにある
あなた自身のエントリーとして読み込む場合は、「エントリーの投稿者を自分にする」ボックスをチェックしてください。に従ってから再度試してみる。
すると今度は、
Importing entries into blog 'ブログのテスト'という反応が出た。これで、ひとつ明らかになったことは、 マニュアルの第1項目 「1.FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリに移動します。」 の「Movable Typeをインストールしたディレクトリ」というのが、このメッセージで具体的に どのディレクトリになのかが判るということ。
Importing entries as author 'blogtest'
ディレクトリ「〜/test/import」が開けません: No such file or directory
次に、マニュアルの第2項目にもあるように、 サーバーにログインし、上記で判った「Movable Typeをインストールしたディレクトリ」の下に 「import」というディレクトリを作成した。 ここでディレクトリの全くファイルを置かない状態でもう一度 読み込みを試してみる。すると、
Importing entries into blog 'ブログのテスト'インポートが成功した旨のメッセージが出てくる。
Importing entries as author 'blogtest'
All data imported successfully! Make sure that you remove the files that you imported from the 'import' folder, so that if/when you run the import process again, those files will not be re-imported.
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2005年7月 6日
MTバックアップ(3) 「書き出しの際の注意点」
『MTバックアップ(2) 「Shift + クリック」』の続き。 問題提起していた 「具体的にバックアップをとる際に注意すべき点が見つかった。」 について。前述のとおり「Shift + クリック」で新規ウィンドウでテキストデータを 表示させるだけではバックアップにならないので、 このテキストデータの保存方法を検討する。 この場合の保存の方法として、いくつかの方法が考えられるが、 ここでは大きく分けて2通り、細かく分けると3通り考えられる。 以下の説明は、とりあえず、Microsoft Internet Explorer を使っていることを前提とする。
第一の方法は、上記の様にはデータを表示させず、リンク上にマウスカーソルを合わせて 右クリックから、「対象をファイルに保存」する方法である。
第ニの方法は、上記のとおりテキストデータを表示させた後、 (2-A)メニュー「ファイル」から「名前を付けて保存」をする方法と、 (2-B)表示されたテキストデータを他のテキストエディタにコピー&ペーストする方法である。
問題はこれら3つの方法により、ファイルの内容に違いが出てくるという点である。
第一の方法で保存してみると、「ファイルの種類」も自動的に判断され「Text Document」となり、 このブログの実際の例でいくと、漢字コードがEUCに、行末コードがLF となっている。 また、保存されたファイルをエディタで開いてみても、このファイルにはHTMLのヘッダー等は含まれていない。
(2-A)の場合、これが実のところ結構問題である。 メニュー「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し、「Webページの保存」ウィンドウを開いた際、 「ファイルの種類」欄のディフォルト値が「Webページ、完全(*.htm;*.html)」になっている。 そのままの設定で、ファイルを保存してしまうと、出来たファイルには 自動的にHTMLのヘッダーとフッターが含まれてしまう。 加えて、「<」 や 「>」 が 「<」 や 「>」 に自動的に変換されてしまっている。
(2-B)の場合、例えばエディタとしてWindows付属のメモ帳を使用すると、漢字コードがSJISに、行末コードがCRLFになってしまう。
今の段階ではリストア試験を行っていないので、断定はできないが、 私自身は今のところ、第一の方法、つまり、リンク上にマウスカーソルを合わせて、 右クリックから、「対象をファイルに保存」する方法を用いてバックアップを 行っている。これから、実際にリストア試験を行ってみる必要がある。
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2005年7月 5日
MTバックアップ(2) 「Shift + クリック」
『MTバックアップ(1) 「エントリーを書き出す」』で、テキストとしてブラウザーに表示されることまで書いた。今回はその続編。まず、上記エントリーの最後に 「具体的にバックアップをとる際に注意すべき点が見つかった。」 と書いたところ、 希望人(これでキーボードと読むそうです)さん より、この件についてコメントをいただきました。本当にありがとうございます。 これから少しずつですが調査結果を私なりに書いてゆきます。
まず、もう一度表示方法について。 「エントリーの書き出し・読み込み」ページの「エントリーを書き出す」のセクションの説明には 「Windwos の場合は Shift を押しながら、リンクをクリックしてください。」 とある。 これについては、上記、希望人さんのサイト「新しい窓でリンクを開く」で解説されているように、新しいウィンドウでページを表示させる方法である。
ここで「Windwos の場合は」と書いてあるが、Microsoft Internet Explorer 以外のブラウザーでも同様なのか気になったので試したみた。 手元のWindowsにインストールしてある、Opera 7.54u1、Firefox 1.0 でも試してみると、確かに、「Shift + クリック」で新規ウィンドウでページを表示させることができた。この3つのブラウザーで同じ動作をするということは、一応Windows標準の操作方法といえるであろう。
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2005年6月11日
MTバックアップ(1) 「エントリーを書き出す」
「Movable Type 3.17日本語版の提供を開始」でふれた通り、これからムーバブルタイプのバージョンアップを行ってゆくことになるわけだが、 その前に、緊急事態に備えて、エントリーデータのバックアップとそのリストアの方法を学んでおく必要がある。MovableTypeのデータバックアップ機能として、 管理画面、左メニューのユーティリティー欄に 「読み込み・書き出し」というのがある。
「エントリーの書き出し・読み込み」ページの画面下には、 「エントリーを書き出す」とうい欄がある。 私のブログの場合、「シリコンバレー 24時 からエントリーを書き出す」 というリンクがある。
それから、「Internet Explorer を使っての書き出しについて」という注意書きがある。 内容はというと、データをInternet Explorerを使って書き出すと、 書き出したデータがすべて1つの行につながってしまう、というものである。
注意書きの内容は後で確認するとして、まずはリンクをクリックして試してみることにする。 すると、ブログの最初のエントリーから、あるフォーマットにあてはめられてひとつのページとして表示される。 つまり、これを保存しておけば、これがブログの全エントリーのバックアップになるということである。
具体的にバックアップをとる際に注意すべき点が見つかった。それについては別のエントリーで。
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