2008年1月16日
サン・マイクロシステムズの MySQL取得
CNET Japan の記事 「サン・マイクロシステムズ、オープンソースDB企業のMySQLを取得へ」 によると、 サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)が スウェーデンの オープンソースデータベース企業MySQLを 10億ドルで買収するらしい。この記事を読んで驚くのが、この記事中に
同社は今までのところ、MySQLと競合するオープンソースデータベースPostgreSQLのサポートサービスを販売してきた。とあるとおり、 今までのサン・マイクロは MySQL の対抗馬である PostgreSQL を強力に推し進めてきている。 それが一転、MySQL の買収となった。
日本では、石井達夫氏らの推進により PostgreSQLが結構普及しているが、 こちらアメリカで周りを見回してみると webのバックエンドのデータベースは ほとんどMySQLが使われている。 このような現状も サン・マイクロが今回 買収を決断した理由であろう。
MySQL は、PostgreSQL をはじめとした他のオープンソース・ソフトウェアのような インターネット上のコミュニティーによる開発ではなく、 ソースコードを無料で公開しているとは言え、 開発しているのは MySQL社である。 ということは、この買収により、今後は 製品としてのMySQLの先行きを サン・マイクロシステムズ自身がコントロールできる、ということだ。 これは、サン・マイクロシステムズにとっては非常に大きなアドバンテージだ。
ただ、サン・マイクロシステムズは、今まで推進してきた PostgreSQL を今後どうするのか、 また、密接な関係にある Oracle とも 今後どうして行くのか、注目されるところである。
【参考リンク】
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