2007年11月19日
Intel Pentium 4 の Northwood(ノースウッド)と Prescott(プレスコット)
先日のブログのとおり、 現在このブログを書いているPCは 「 Intel Pentium 4 3.0GHz, FSB 800MHz, 512KB L2-Cache, PGA-478 」 をCPUとして使っているのだが、 昨日のブログのとおり、 もうひとつ、Pentium 4 プロセッサを購入すると、 もう一台システムができそうである。 では、どの Pentium 4 を購入したらよいのか?「 Pentium 4 」と一口で言っても その中には、 開発された世代があって、 それぞれに名前(開発コード)がついており、 内部のアーキテクチャが異なっていたりする。 では、今使っているCPUはどの世代なのか、 新たに購入するには、どれがよいのか、 について調査してみることにする。
この手の情報に関しては、例によって、 ウィキペディア「Pentium_4」を参考にさせてもらう。 それによると、「 Pentium 4 」は 大きくわけて
- 第一世代: Willamette(ウィラメット)
- 第二世代: Northwood(ノースウッド)
- 第三世代: Prescott(プレスコット)
現在の私のPCで実際に使っているのは、 Northwood(ノースウッド)となる。 これは、第二世代目の Pentium 4 で 130nmプロセスで製造した製品。 トランジスタ数は5,500万個、ダイサイズは131平方mmとなっている。 L2キャッシュが 512KB であることからも 自分のCPUが Northwood(ノースウッド)であることがわかる。
一方、第三世代目の Prescott(プレスコット)は 90nmプロセスで製造されたもので、トランジスタ数は1億2,500万個、ダイサイズは112平方mm。 L2キャッシュは 1MBに増量されている。 さらに、「ストリーミングSIMD拡張命令3 (SSE3)」や AMD64互換の64ビット拡張である「インテル 64 テクノロジ (Intel 64) 」 といった機能が追加されているらしい。 駆動電圧は1.25-1.4Vと、Northwood(ノースウッド)より低いので、 その対応がとれているマザーボードでないとダメのようだ。
製品の識別方法として、 PC Watch「ようやく登場した新Pentium 4「Prescott」【解説編】~Northwoodとの違いやいかに?」 の記事によると、 Northwood(ノースウッド)が プロセッサのクロックを示す表示に何も文字が付かないのに対し、 Prescott(プレスコット)の 800MHz FSB/HT対応製品には、 3.40E, 3.20E, 3E, 2.80E のように 最後に「 E 」の文字が、また、 533MHz FSB 製品には 2.80A, 2.40A のように 最後に「 A 」の文字が付くようだ。 確かに、 「 Intel Desktop Board D875PBZ Supported Processors 」 の一覧表をみてみると、 L2キャッシュが1MB以上のモノには、「 E 」ないし「 A 」の文字が付いている。
それから、性能に関して。 @IT「90nmプロセス製造の新Pentium 4の損得勘定」 の記事によると、Northwood(ノースウッド) と Prescott(プレスコット)では、 同じクロックであれば、それほどの性能差はない、ということのようだ。 また、他の解説記事でも同じような結果が出ている。 このように、第三世代の Prescott(プレスコット)の方が、 第二世代の Northwood(ノースウッド)より 性能が断然良い、といは言えない。
さらに考慮しなければならないのは、熱の問題。 90nmプロセスとなって、消費電力も下がるハズだったのに、 実際は、増えてしまっており、 その結果、発生する熱も増えているようだ。 それに関しては、 の7ページ目 「色々変わった内部構造(6) 放熱に関する新しい指針」 に一覧表で示してある。 この表によると、第二世代の Northwood(ノースウッド)の 3 GHzの TDPが 81.9W であるのに対し、 第三世代の Prescott(プレスコット)の 3E GHzの TDPが 89W と増えている。
つまり、性能はあまり変わっていないのに、発熱量だけが増えてしまっている、 という結果になっている。
【参考リンク】
- ウィキペディア「Pentium_4」
- ウィキペディア「Streaming_SIMD_Extensions#SSE3」
- Intel Desktop Board D875PBZ Supported Processors
- PC Watch「ようやく登場した新Pentium 4「Prescott」【解説編】~Northwoodとの違いやいかに?」
- @IT「90nmプロセス製造の新Pentium 4の損得勘定」
- 「色々変わった内部構造(6) 放熱に関する新しい指針」
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2007年11月18日
手元のソケット478対応マザーボード
PC関連の部品を整理してみると、 諸般の事情により、Intel875チップセットで ソケット478対応のマザーボードが手元に何枚かあることが判明した。 そして、それらのマザーボードで使えそうなメモリもある事が判明した。 では本当に使えるのかどうか、それらの部品の詳細スペックの調査と 対応するCPUを確認してみることにする。
Intel D875PBZ
このマザーボードは、現在 お仕事用PCに利用しているモノ。 詳細については、 にある。また、対応するCPUについては、 に一覧としてまとめられている。 このページによると、利用できるCPUは、 BIOSのバージョン と AAナンバーと言われるボード・レビジョン(Board Revision) によって左右される、とのことである。 そこで、現在私が使っているマザーボードを調べてみると、- BIOS Version: BZ87510A.86A.0125.P34.0503312215
- Board Revision: AZBZ322000B4 AA C26680-205
The following board revisions (AA numbers) support these processors:となっているので、残念ながら、 私のマザーボードは対象外となってしまう。
C27085-207 or later
C26680-206 or later.
MSI 875P Neo-FIS2R (601-6758-040)
このマザーボードの詳細情報は、 に、また対応CPUに関しては、このページに- Supports Socket 478 for IntelR Pentium 4 (Northwood/Prescott) processor
- Supports up to 3.2GHz/FSB 800
- Supports FSB 533/800MHz
ASUS P4C800 Deluxe
このマザーボードの詳細情報は ページにある。このスペック・ページによると、対応CPUは- Socket 478 for Intel Pentium 4/ Celeron up to 3.2 GHz+
- Intel Hyper-Threading Technology ready
- New power design supports Intel next generation Prescott CPU
Kingston KVR400/1GR
それから、上記のマザーボードで使えそうなメモリ。 これは、自分で購入したのではなく、たまたま入手できたのだが、 Kingston通常の型番と 型番のつけ方が異なっている。 また、Kingston Technology Corporation のページ上で この型番を検索しても見つけることができない。 しかし、たとえば、 「 amazon.com Kingston KVR400/1GR 」 のように、オンライン・ショップ上では普通に販売されている、 という不思議なメモリだ。先日 実験的に、上記のマザーボード MSI 875P Neo-FIS2R に挿してみたのだが、 実際にOSも立ち上がってくれたので、問題なく使えると思う。 ちなみに、この実験の際には、 お仕事用PCから Pentium 4 を拝借してから実験を行った。
このようにマザーボードとメモリで使っていないモノがあるので、 CPUがあと1個あるとシステムが組み上げられることになる。 時代遅れの Intel Pentium 4 であれば、 中古やリファービッシュ品にすると $30+アルファ ぐらいだ。 これぐらいの投資で Pentium 4 のシステムが もう一台できるのであれば、悪い投資ではないかな、と思う。
【参考リンク】
- Intel Desktop Board D875PBZ サポートページ
- Intel Desktop Board D875PBZ Supported Processors
- MSI「875P NEO-FIS2R」
- ASUS JP「 P4C800-E Deluxe」製品紹介ページ
- ASUS JP「 P4C800-E Deluxe」スペックページ
- P4C800 Deluxe 「CPU Support」
- Kingston Technology Corporation
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2007年11月17日
お仕事用PCのスペック
私の場合、通常のお仕事用としては、デスクトップPCを使っている。 基本的に自作PCなので、どんな部品を使っているかを ここにメモしておく。
- CPU: Intel Pentium 4 3.0GHz, FSB 800MHz, 512KB L2-Cache, PGA-478
- M/B: Intel D875PBZ
- Memory: Kingston KVR400X72C3A/512 (PC3200 512MB) × 2
- VGA card: Matrox Millennium G400 DualHead Max
- Sound card: Creative Labs Sound Blaster Liver SB0060
- HDD1: SAMSUNG 500GB HD501LJ SATA II 7200RPM 16MB
- HDD2: Western Digital Caviar SE WD2500JD 250GBU
- DVD: Sony DVD RW DRU-500A
- Power: Vantec Stealth 420W
- OS: Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2
既に古いPCだが、通常のお仕事をこなすのには 別段それほどの不都合を感じていないので、 まだしばらくはこのままで行こうと思っている。
このPCには、ハードディスクを2台搭載してあるが、 500GBの方をメインとして利用している。 そのため、500GBの方からWindows XP を ブートして、 データも基本的に、このディスク上に保存している。 そして シャット・ダウン時に RealSyncを利用して 250GBの方へ データのバックアップをとるようにしている。
それから、グラフィック・カードも 相当に古い Matrox の Millennium G400 DualHead Max であるが、 名前に「 DualHead 」とあるとおり、 コネクタが2つ付いており、 2ディスプレイ表示に対応している。 通常、1280x1024 のモニターを2つ横に並べて利用している。
【参考リンク】
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2007年11月14日
フーバー(Hoover)掃除機のベルト(Agitator Belt)
アメリカの家はカーペットが敷き詰められていることが多いので、 掃除機もカーペットに対応した機能を備えていることが多い。
その一例として、アメリカの掃除機は、 吸い込み口にあるブラシを回すことによって カーペットをたたいてホコリを吸い取る構造のものが多い。 ご多分にもれず、我が家の 掃除機 Hoover WindTunnel も そのような構造になっている。 そして、そのブラシの付いたドラムを回すために、 ゴムのベルトでモーターからの動力を伝える構造になっている。
ちなみに、このベルトのことを 「 Agitator Belt 」と呼ぶらしい。 この「 Agitator 」の基になる動詞「 Agitate 」とは 「激しく揺すぶる、かき回す、かき乱す 」といった意味だ。
で、掃除機を使ってカーペットの床を掃除していると、 この Agitator Belt がよく切れる。 そのため、メーカー側も このベルトを消耗品と認識しており、 我が家の掃除機においても、マニュアルに 消耗品リストとして、ベルトの型番「 38528-033 」が記されている。
しかし、これを買う時に、落とし穴がある。 フーバーの Hoover Flat Belts「40201160」 のページをみてみると、
This package (40201160) is a two pack of 38528033 belts.と書かれている。 つまり、ベルトそのものの型番は「38528033」なのだが、 これは通常2本セットで販売されており、 この2本セットの型番が「40201160」となっている、 ということだ。
つまり、このベルトを購入する際には、 「40201160」という型番の商品を探さなければならないわけだ。 この辺はもう少し、分りやすくしてほしいところだ。
【参考リンク】
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2007年11月13日
フーバー(Hoover)掃除機の紙パック
我が家にも掃除機が何台かあるが、メインの掃除機は、 Hoover の 「 Hoover WindTunnel 」。 もうかれこれ7~8年前に購入したように記憶している。
この掃除機のラベルに書いてある内容は、
Model: U5465-900 Series: M 12.0 BAG: Type Y BELT: 38528-033 SER No.: 039800146778となっている。
アメリカの掃除機は、ダスト・バッグが 紙パックになっていて使い捨て方式のものが多く、 我が家の掃除機も使い捨てタイプだ。 予備の紙パックを買おうと思って、 いざ、電気屋へ行ってみると、 メーカー毎にいろいろなタイプのバッグを販売しているので、 メモをとっていかないと、どれを買ってよいのかわからなくなってしまう。
たとえば、我が家の掃除機のブランド Hoover の場合、 「 Hoover Bags 」 のページを見てもわかるとおり、たくさんの種類がある。 そして 名前付けが 「Type A 」、「 Type B 」、「 Type Y 」、「 Type Z 」 のような感じになっている。
で、我が家の掃除機 「 Hoover WindTunnel 」に合うタイプは 「 Type Y 」となっており、型番で言うと「 4010100Y 」となっている。
その他、Hoover純正以外の互換フィルターも数多くあり、 どれを選んでよいのか迷うところだ。 個人的な見解としては、 安いフィルターを こまめに交換してゆく方がよいように思う。
【参考リンク】
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