パスポート写真を自分で準備する方法についての続き。
今回は「パスポート申請用写真の規格」についての確認。
パスポート申請用写真の規格に関しては、
外務省の
「
パスポート申請用写真の規格について(平成19年4月3日更新)」
ページに詳しく説明されている。
写真のサイズが 45mm × 35mm だとか、その他
沢山の条件が記載されているが、その中でも
自分でパスポート写真を撮る際に 最も問題となるのが、
『 顔の縦の長さ(頭頂から顎(あご)までの距離)が「 34 ± 2 mm 」でなければならない』
という規格である。
これは 写真としてプリントした結果、顔の縦の長さが規格内に収まらなければならない、
ということだ。
もちろん、デジタルカメラで写真を撮るわけだから
PCに取り込んでしまえば、
画像編集ソフト、例えば Photoshop でもあれば、
色でも大きさでも 何でも修正できてしまう。
しかし、さすがにパスポートに使う写真なだけに、
できれば無修正のままで 規格に当てはまるように
撮りたいものである。
さて、そのためには どのようにして写真を撮ったらよいのか?
ちなみに、このパスポート写真の規格は
IC旅券の導入と共に、国際標準に従って 上記のように変更された、とある。
これについては、外務省の
「IC旅券の発行を開始しました」
ページに説明がある。
これによると、提出した顔画像は パスポートに組み込まれたICチップに記録されるようである。
今後、各国の入国審査の際に ICチップに記録された顔画像と
その旅券を提示した人物の顔を電子的に照合していくらしい。
そのために、写真の規格が変更になったとのことだ。
この写真の規格が国際標準ということなので、
ではアメリカでは どうなっているのかを見てみる。
「
Guidelines for Producing High Quality Photographs for U.S. Travel Documents」
の
「
Composition Checklist」
に 写真の寸法についての記載がある。
これによると、まず 写真自体のサイズが 2インチ(51mm) × 2インチ(51mm) と 日本より大きめ。
顔の縦の長さに関しては 1インチ(25mm) ~ 1-3/8インチ(35mm) と 許容範囲が広く、
全体として日本の規格より少し小さめである。
ということは、日本のパスポート写真のために
アメリカの写真屋さんで、単に「パスポートの写真撮ってください」と
頼んだら、日本の規格よりも小さくなってしまう可能性がある。
なぜか、というと アメリカで日本のパスポートを申請する場合は、
在サンフランシスコ日本国総領事館の
「
旅券(パスポート)発給申請手続」
にあるように、アメリカ規格の 2インチ × 2インチ の写真でも受け付けてくれる、とある。
ただし、上記の問題が生じる可能性があるので、
アメリカの写真屋さんで写真を撮ってもらう際には、
「顔を大きめにしてください」と頼むべきだろう。
【参考リンク】
カテゴリー:
カメラ・写真・画像
22:19
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