CNET の記事に
『
「勝者はBlu-rayでもHD DVDでもなく、ハードディスク」--シーゲイトCEOが発言』
という記事があった。
ハードディスク・メーカーとして有名な Seagate Technology の
最高経営責任者(CEO)であるBill Watkins氏に言わせると、
高画質DVD規格戦争の
最終的な勝者や ハードディスク になる、ということだ。
この記事の中で、Watkins氏は、本当の争いは
Blu-ray と HD DVD の争いではなく、
「物的流通 と 電子的配信」とでの争い である。といっている。
つまり、映像ソフトを DVD等のメディアとして販売するのか、
それとも オンラインで販売するのか、ということの方が重要だ、ということだ。
映像業界の今後を予測するために 一足先をゆく音楽業界を見てみる。
オーディオの世界では、数年前から
通常の音楽CD から より高音質の Super Audio CD (SACD) や DVD-Audio 等の
メディアが進出してきたが、お世辞にも普及しているとは思えない。
確かに、高音質を求める音楽マニアには うけているかもしれないが、
一般人に受け入れられてはいない。
それよりも、現行のCD よりは 音質は多少悪い
圧縮フォーマット(MP3、WMA、AAC等)であっても
オンラインで気楽にダウンロード(購入)できて、
iPodなどで 手軽に音楽を楽しめる方を選択している。
同様のことが 動画にも適応できると予想される。
つまり一般消費者は、
現行のDVDよりは、多少 画質が悪くても
お手軽に ダウンロードできる「電子的配信」の方へ
シフトしてゆくということだ。
そうなると、Watkins氏の指摘のとおり、
今後 より大容量のハードディスクが必要になってくる。
この調子だと、
しぎ(Blu-ray) と はまぐり(HD DVD) が争っている間に
漁夫(HDDメーカー) が利益を得てしてしまいそうだ。
【参考リンク】
カテゴリー:
Audio-Visual
2008年1月 9日 22:44
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