この手の情報に関しては、例によって、
ウィキペディア「Pentium_4」を参考にさせてもらう。
それによると、「 Pentium 4 」は 大きくわけて
- 第一世代: Willamette(ウィラメット)
- 第二世代: Northwood(ノースウッド)
- 第三世代: Prescott(プレスコット)
の3つの世代が存在する。厳密には、
その後も、Prescott-2M、CedarMill と続くようであるが、
少なくとも今の私に関係するのは、
第二世代目の Northwood(ノースウッド)と
第三世代目の Prescott(プレスコット)に関する情報だ。
現在の私のPCで実際に使っているのは、
Northwood(ノースウッド)となる。
これは、第二世代目の Pentium 4 で
130nmプロセスで製造した製品。
トランジスタ数は5,500万個、ダイサイズは131平方mmとなっている。
L2キャッシュが 512KB であることからも
自分のCPUが Northwood(ノースウッド)であることがわかる。
一方、第三世代目の Prescott(プレスコット)は
90nmプロセスで製造されたもので、トランジスタ数は1億2,500万個、ダイサイズは112平方mm。
L2キャッシュは 1MBに増量されている。
さらに、「ストリーミングSIMD拡張命令3 (SSE3)」や
AMD64互換の64ビット拡張である「インテル 64 テクノロジ (Intel 64) 」
といった機能が追加されているらしい。
駆動電圧は1.25-1.4Vと、Northwood(ノースウッド)より低いので、
その対応がとれているマザーボードでないとダメのようだ。
製品の識別方法として、
PC Watch「ようやく登場した新Pentium 4「Prescott」【解説編】~Northwoodとの違いやいかに?」
の記事によると、
Northwood(ノースウッド)が プロセッサのクロックを示す表示に何も文字が付かないのに対し、
Prescott(プレスコット)の 800MHz FSB/HT対応製品には、
3.40E, 3.20E, 3E, 2.80E のように
最後に「 E 」の文字が、また、
533MHz FSB 製品には
2.80A, 2.40A のように 最後に「 A 」の文字が付くようだ。
確かに、
「
Intel Desktop Board D875PBZ Supported Processors 」
の一覧表をみてみると、
L2キャッシュが1MB以上のモノには、「 E 」ないし「 A 」の文字が付いている。
それから、性能に関して。
@IT「90nmプロセス製造の新Pentium 4の損得勘定」
の記事によると、Northwood(ノースウッド) と Prescott(プレスコット)では、
同じクロックであれば、それほどの性能差はない、ということのようだ。
また、他の解説記事でも同じような結果が出ている。
このように、第三世代の Prescott(プレスコット)の方が、
第二世代の Northwood(ノースウッド)より 性能が断然良い、といは言えない。
さらに考慮しなければならないのは、熱の問題。
90nmプロセスとなって、消費電力も下がるハズだったのに、
実際は、増えてしまっており、
その結果、発生する熱も増えているようだ。
それに関しては、
の7ページ目
「色々変わった内部構造(6) 放熱に関する新しい指針」
に一覧表で示してある。
この表によると、第二世代の Northwood(ノースウッド)の 3 GHzの
TDPが 81.9W であるのに対し、
第三世代の Prescott(プレスコット)の 3E GHzの
TDPが 89W と増えている。
つまり、性能はあまり変わっていないのに、発熱量だけが増えてしまっている、
という結果になっている。
【参考リンク】