まず、「ATコマンド」と言った場合、
コンピュータ業界において、私が知っている限りで2つの意味がある
ひとつが、マイクロソフト(Microsoft) Windows で
タスクをスケジュールするコマンド。
で、もうひとつが
モデムで利用されているATコマンドである。
今日は、モデムで利用されているATコマンドについて
ブログしてみる。
私がモデムを触りだしたころは、
300bpsの電話カプラがあったり、
パソコン通信をするにしても、
1200bpsのモデムが主流だったりした時代だ。
その当時、2400bpsのモデムが発売されると
「超高速」と言われていた。
ちなみに、その2400pbsのモデムは
その当時で約8万円していた。
そんなことはさておき、
今日のお題の「ATコマンド」とは、
その当時、モデム業界では有名だった
Hayes Computer Products社が開発した
モデムを制御するためのコマンド体系のこと。
事実上、デファクト・スタンダードとなり、
その後、ほとんどのモデムが
このHayes社の「ATコマンド」を採用することとなった。
最近は、まずモデムを使うこともなくなってきたし、
モデムを使うにしてもWindows等からダイアルアップしていると
モデムを直接制御することがないので、ATコマンドのことなど
まったく知る必要がないと思う。
しかし、現在でもモデムには、この「ATコマンド」が採用されているし、
その他、モデムのようにシリアルポート上のデバイス、
たとえば、ZigBee のようなデバイスを制御するのにも
このATコマンド体系が利用されていることが多いようだ。
「ATコマンド」とは、
コマンドがすべて「AT」という接頭語から始まるようになっている。
たとえば、モデムから123-4567へ電話をかける場合には
ATDT123-4567
といった感じ。
頭の「AT」が接頭語、
次の「D」がダイヤル(Dial)の D 。
「T」はトーン回線であることの指定。
だから、もし、パルス回線から電話をかける際には
コマンドが「ATDP」となる。
ATコマンドについては、
121ware「ATコマンド一覧」
とか
NEC COMSTARZ ROUTER「ATコマンド一覧」
とかいったページにまとめられている。
しかし、ATコマンドは、メーカーや機種によって方言がたくさんあり、
こまかい部分は互換性がないので、
最終的には、実際に使っている機器のマニュアルを調べないといけない。
【参考リンク】
カテゴリー:
通信
22:46
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