2週間ほど前になるが、
シャープ から
光センサー式タッチパネル内蔵の液晶が発表された、
という記事が出ていたので、チョット気になったので調べてみた。
現在、タッチパッドに利用されている技術としては、
画面を押したときの圧力を感知する抵抗膜方式と、
iPhone等で利用されており 多点検出が可能な静電容量方式の
2つが主流である。
いずれの場合もタッチパネル用フィルムを、
別途液晶パネルに貼り合わせる必要があるため 厚みが増すほか、
バックライト光の低減や外光の反射の影響などにより、
映像の表示品質が低下するなどの問題があった。
今回 シャープが発表したのは、光センサーを
液晶の中に埋め込んでしまうことにより、
従来のように液晶の表面に タッチパネル用フィルム等を
貼り付ける必要もなくなり、
フィルム透過による乱反射が低減するため表示品質も向上する。
かつ、1枚の薄型パネルで表示とスキャンの両方が行える、というモノである。
また、光センサーを内蔵しているということから、
スキャナーとしても利用することができ、
すでに、発表会では名刺をスキャンするデモを行っているようだが、
諧調はモノクロ2階調となっている。
将来的には、1画素内の各RGBに光センサーを内蔵させて
カラースキャナーにも成り得るようだ。
今回シャープがサンプルとして開発した液晶モジュールは、
サイズが3.5型の半透過型で、
解像度がハーフVGAの 320×480ドット となっている。
実は 光センサー内蔵型タッチパネル液晶については、
今回のシャープの発表が初めて、というワケでもなく、
数年前から
東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社
等から発表されているものである。
【参考リンク】
カテゴリー:
半導体・電子部品
22:12
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