ボタン電池の型番、例えば、
「SR621SW」、「LR1130」、「CR2032」、「LR44」といったもの意味について
調査してみる。
日本の電池メーカーによるボタン電池の型番については、
ブログ「
腕時計、また買っちゃいました。」
の
「
電池の型番の意味」
のエントリーで詳しく説明されている。
また、
社団法人 電池工業会 の
「
電池の規格について」
ページに図解してある。
それから、
「
国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)」
の
「
IEC 60086」
でも 規格化されているようである。
今回のブログでは、それらの要点をまとめさせていただく。
まず、今回対象とするボタン電池の型番の先に例を挙げておくと、
「SR621SW」、「LR1130」、「CR2032」、「LR44」といったもの。
これらは、実際問題として自分で交換したことのある電池の型番。
それでは、それらの型番の意味は と言うと。
(1)最初のアルファベット1文字の意味は
- C 二酸化マンガン・リチウム電池 (3.0V)
- L アルカリ電池 (1.5V)
- S 酸化銀電池 (1.55V)
のように電池の種類を表している。
また材料となる物質が変わると、上記のとおり公称電圧も変わる。
(2)2番目の文字は、電池の形状を現し、
- R 円形(円筒形、ボタン形、コイン形)
- F 角形、平形
となっている。基本的に時計などでは
丸型がもちいられているので、
上記4つの例でもすべて2文字目が「R」になっている。
(3)数字の部分は電池の寸法を表す。
形状がR(円形)の場合、ミリメートルを単位とした直径と、
0.1ミリメートルを単位とした長さ(または厚み)を続け、
3〜5桁の数字で表す。
例えば、2032なら、直径20ミリメートル、厚み3.2ミリメートルであるし、
621なら、直径6ミリメートル、厚み2.1ミリメートルである。
ただし、数値は切捨てで表示するため、いくつかは規格の寸法と表示する寸法が異なっている。
おもな電池サイズとその型番の早見表が
電池の星野「電池交換・知って安心な情報」
ページにある。
(4)電池寸法の例外
上記(3)の規格以外で、
そのサイズをあらかじめ番号で決めている規格がある。
よく見かけるモノを挙げてみると
- R41 直径7.9mm、厚さ3.6mm
- R43 直径11.6mm、厚さ4.2mm
- R44 直径11.6mm、厚さ5.4mm
となっている。
これにより本来なら、「LR1154」と表記できるところを
もっと短く「LR44」と表記している。
これについては、
「
Watch Battery Cross Reference Website」
ページのI.E.C.欄を参考にするとよい。
(5)最後の「SW」
SR(酸化銀の円形電池)の場合、数字の後にもWとかSWとか表記されているが、
これは使用している電解液の違いを表していて、
「W」は水酸化カリウムを使用し、「SW」は水酸化ナトリウムを使用している。
一般的に、「W」の方が電池として抵抗値が少なく、瞬時に大電流を取り出すことができるため、
ライトや高度な機能を備えたデジタル時計に向いているとされている。
【参考リンク】
カテゴリー:
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22:45
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