Microsoft Office 2007 のプログラムである
PowerPoint 2007、Excel 2007、Word 2007 では
保存形式として Office オープン XML 形式が追加された。
この新しい形式で保存されたファイルの拡張子がそれぞれ
パワーポイントの場合「.ppt」が「.pptx」へ、
エクセルの場合「.xls」が「.xlsx」へ、
そしてワードの場合「.doc」が「.docx」へ、と変更されている。
マイクロソフト(Microsoft)からは、
この新しい Office オープン XML 形式のファイルを
以前のバージョンの Microsoft Office で開いたり保存したりできるようにするために
互換機能パックが提供されている。
これについては、マイクロソフト(Microsoft)の
「
Microsoft Office 互換機能パックをインストールして、2007 Office プログラムで作成したファイルを以前のバージョンの Excel、PowerPoint、および Word で開いたり保存したりできるようにする方法」
に詳しく解説されている。
このページによると、互換機能パックは、
Microsoft Office 2003 プログラム、Microsoft Office XP プログラム、
または Microsoft Office 2000 プログラムを実行しているコンピュータにインストールできる、
とある。
大まかな手順としては、
まず、Office の更新プログラムを利用して、
最新のサービス・パックやパッチを当てておく。
次に、
「
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック」
のページからを互換機能パック「FileFormatConverters.exe」をダウンロードする。
そして、最後にダウンロードした「FileFormatConverters.exe」を実行してインストールすることができる。
互換機能パックが正常にインストールされると、
上記の新しい形式のファイルを開けるようになるのはもちろんのこと、
加えて、Word、Excel、PowerPoint、それぞれのアプリケーションにおいて、
名前をつけて保存する際に、
「.docx」「.xlsx」「.pptx」 の新しいファイル形式を
指定することができるようになる。
【参考リンク】
// Amazon Japan の ライブリンク (ソフトウェア)
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Windows
22:32
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今回のJTPAギークサロンは ユーザインタフェースに関する研究で
「富豪的プログラマー」として有名な、
現在はAppleに勤務されておられる 増井俊之氏。
増井氏に関する情報として、
増井氏は 今までの研究成果を
「
pitecan.com」
というサイトで公開されておられる。
今回のサロンでも このサイトに挙がっている項目についてのデモなどが多々あった。
また、サロンの題目にもなっている富豪的プログラミングについても、
このサイトの
「
富豪的プログラミング」
ページに その考え方が示されている。
さらに、増井氏は Rubyist としても有名で、
Rubyist Magazine の
「
Rubyist Hotlinks 第5回 増井俊之さん」
に インタビュー記事が掲載されている。
今回のサロンの内容とも重なる部分があるので、
興味のある方は、こちらも読まれることをお薦めする。
実際には多数のデモがあったが、例えば、
などなど。
ちなみに、上記の辞書が なぜ 「ピテカン(pitecan)辞書」というかと言うと、
「Pithecanthropus」という単語を検索する際にも
間違った綴りの「pitecan」と入力しても見つけ出すことができるからだそうだ。
また、現在 アップル社に在籍中の増井氏は
デモ機としてMacを使っておられたが、途中
ご自分の 日本語入力システムをデモされた際に
MacOSの「ことえり」は不要だ、ということで
「ことえり」を終了させてしまって、会場は 大爆笑になった。
ちなみに、「ことえり」の生みの親は、
JTPAでも おなじみの 木田さん である。
【参考リンク】
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JTPA
22:18
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Javaの 組み込み機器用のプラットホーム「JavaME(Java Platform, Micro Edition)」には
現在のところ、2つのコンフィグレーションが存在する。
ひとつは、昨日のブログでレポートした「CLCD (Connected Limited Device Configuration)」で、
もうひとつが、今日のブログのネタである
「CDC (Connected Device Configuration)」である。
CDC は、比較的高速なネットワークに接続された
ハイエンドのPDA、セットトップ・ボックス
等のコンシューマー機器 や 組み込み機器を 想定デバイスとしている。
そのスペックとして
32-bit のプロセッサ、2 MB の RAM、
Javaプラットホーム用の 2.5 MB の ROM が
搭載されていることを前提としている。
CDC は CLCDのスーパーセットであり
CDC 1.1の機能は、J2SE 1.4.2に相当する。
ただし、一部機能は利用できない。
CDC上のプロファイルとしては以下のように3つあり、
- Foundation Profile
- JavaSE(Java Platform, Standard Edition)を基にした クラス・ライブラリ
- GUIはサポートしていない
- CLDC 1.0 互換ライブラリ
- Personal Basis Profile
- Foundation Profile API を全て含む
- Lightweight component (軽量コンポーネント) をサポート
- Xlet をサポート
- Personal Profile
- Personal Basis Profile API を全て含む
- 完全な AWT をサポート
- アプレットをサポート
- PersonalJava からの移行可能
のような構成になっている。
上記を見てもわかるように、
「Foundation Profile」を「Personal Basis Profile」が、
その「Personal Basis Profile」を「Personal Profile」が包含している。
これらの各プロファイル毎の違いは
基本的にGUIに関する部分の違いによる。
CDCのプロファイルに上記の3つが あるということ知っておくと、
例えば カタログに「CDC/FP」というような記述があった場合に、
それが CDCの Foundation Profile のことを意味していることがわかる。
CDCのドキュメントに関しては、API Documentation として
「
日本版 Connected Device Configuration (CDC), バージョン 1.1.2」、
「
日本版 Foundation Profile, version 1.1.2」
がある。また、
「
CDC White Paper 日本語版」
でも、CDC全般に関しての詳しい説明が日本で読めるので非常に参考になる。
【参考リンク】
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Java
22:10
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Javaの 組み込み機器用のプラットホーム「JavaME(Java Platform, Micro Edition)」には
現在のところ、2つのコンフィグレーションが存在する。
ひとつは、「CDC (Connected Device Configuration)」で、
もうひとつが、この「CLCD (Connected Limited Device Configuration)」
である。
CLDCは、CPUパワーやメモリ、グラフィック性能が制限されている
ポケベル、携帯電話、低機能のPDA などで
利用されることを前提に設計されている。
CLDCで具体的に前提としている機能や性能としては、
- 16MHz以上のクロックの 16-bit もしくは 32-bit のプロセッサ
- CLDCライブラリや仮想マシン用の 160KB以上の不揮発性メモリ
- Javaプラットホーム用の 最低192KBのメモリ
- バッテリーでも稼動できる 低消費電力
- 帯域幅の制限されたネットワーク接続機能
となっている。
上記のような仕様の機器でJavaを走らせるために、
CLDCライブラリは、
JavaSE(Java Platform, Standard Edition) のAPIのうち
- java.lang
- java.io
- java.util
という3つの基本パッケージのサブセットと
という、合計でも わずか4つのパッケージの構成になっている。
CLDC上のプロファイルとして、
- MIDP (Mobile Information Device Profile)
- DoJa
- IMP (Information Module Profile)
などが存在している。
この中でも「DoJa」は NTTドコモの携帯電話でJavaアプリケーション、
いわゆる「iアプリ」を開発するためのプロファイルである。
【参考リンク】
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Java
22:07
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昨日のブログで、Java のプラットフォームに
「JavaSE」「JavaEE」「JavaME」の3つがあることまで調査できた。
今回は特に、「JavaME」について調査してみる。
Java ME とは、以前は「J2ME」と表記されていたもので、
MEは「Micro Edition」の頭文字から来ており、
主に組み込み機器を対象としている。
組み込み機器と言っても、ポケベルや炊飯器のような機器もあれば、
携帯電話、PDA、セットトップボックスや
インターネット接続もできるテレビまで といろいろである。
また、メモリやCPUの性能の違いというだけでなく、
機能として、キーボードやディスプレー・デバイスが
あるものないものと、それぞれの機器によって、動作環境が異なるわけだ。
そのため、「Java ME」には
「JavaSE」「JavaEE」とは異なり、
「Java ME」というプラットフォームの中にさらに
もっと細かな分類が存在している。
このことについては、
Sun Developer Connection(日本語版)「Java ME」
に解説されているとおり、
- コンフィグレーション
- プロファイル
- オプションパッケージ
の3つの分類がある。
「コンフィグレーション」 については、
Java 仮想マシンおよびクラスライブラリの最小セットを定義している。
現在のところ、
- CLDC (Connected Limited Device Configuration)
- CDC (Connected Device Configuration)
という2つのコンフィグレーションがある。
「プロファイル」 と言うのは、
携帯電話あるいは PDA など特定のカテゴリに属するデバイス向けの
完全な実行環境を提供するために定義された API のセットである。
CDC、CLDC の各コンフィグレーション毎に、
MIDP、 DoJa、
Foundation Profile(JSR 219)、
Personal Basis Profile(JSR 217) 、
Personal Profile(JSR 216)
など複数のプロファイルが存在する。
「オプションパッケージ」とは、
より限定的なマーケットの要求をサポートするために、
コンフィグレーションおよびプロファイルに追加して使用できる機能
(Web サービスやマルチメディア機能など)を定義している。
【参考リンク】
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Java
22:27
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今日も Javaの続き。
今回は、Java のプラットフォーム について調査してみた。
Javaはもともと、「 Write once, run anywhere.(一度コードを書けば、どの環境でも動く)」
を目指していたので、当初は1種類のJavaしかなリリースされていなかった。
しかし、下は ポケベルのような小さな組み込みシステムから
上は大規模なエンタープライズ・サーバー・システムまで
と多様化するニーズに1つのJavaで対応するのは不可能と
サン・マイクロシステムズも判断し、現在のところ、
以下の3つのプラットフォーム(エディション)に分かれている。
- Java SE(Java Platform, Standard Edition)
主にデスクトップを対象としており、
最も一般的なJava環境。
- Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)
主にサーバーを対象としており、
Java SE に加え、サーバーサイドに特化した機能が付加されている。
- Java ME(Java Platform, Micro Edition)
主に組み込み機器を対象としており、
メモリなどのリソースが限られた機器上でも動作できるように
機能を限定した環境。
以前は、上記のプラットフォームを それぞれ
「J2SE」 「J2EE」「J2ME」と呼んでいた時期もあり、
少し古い書籍などでは そのような表記が残っているが、
現在では、上記のとおり
「JavaSE」「JavaEE」「JavaME」となっている。
【参考リンク】
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Java
22:44
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昨日に続き、Javaについて。
Javaのことを調査していると、必ず
「JSR 176」というような表現に出会う。
これは何なのかを調べてみる。
JSRについて調べるまえに、
まず、Javaの仕様の決め方について。
Javaは もともと Sun Microsystems社 によって開発されたので、
その仕様も もちろん Sun Microsystems社によってきめられたものだった。
しかし現在では、
Javaの新しい仕様や方向性については
Sun Microsystems 1社で決めているわけではなく、
多くの企業や個人が参加するコミュニティによって決められている。
このコミュニティによって進められる仕様策定のプロセスのことを
「
JCP(Java Community Process)」
と呼んでいる。
JCPのメンバーによって、提案された新たなJavaの仕様は
JSR(Java Specification Request) 文書として
番号付きで管理される。
その後、専門家によるコミュニティ・ドラフト、
そして一般からのレビューとフィードバックを受けるパブリック・ドラフト
の段階を経て最終承認を受けることになる。
最終承認を受けた後も、その仕様のJSR番号は そのまま残されている。
また、同じテクノロジーに関する仕様でも、
そのバージョンにより、別々のJSR番号になっている。
例えば、Java Standard Edition に関して言えば、
J2SE1.4 が JSR 59、
J2SE5.0 が JSR 176、
Java SE 6 が JSR 270
のようになっている。
このような仕様の承認経緯から、
最近のすべてのJavaの仕様にはJSR番号が割り振られている。
主なJavaの仕様と そのJSR番号は
ウィキペディア「Java_Community_Process」に一覧としてまとめてある。
【参考リンク】
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Java
10:12
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