昨日に続き、Javaについて。
Javaのことを調査していると、必ず
「JSR 176」というような表現に出会う。
これは何なのかを調べてみる。
JSRについて調べるまえに、
まず、Javaの仕様の決め方について。
Javaは もともと Sun Microsystems社 によって開発されたので、
その仕様も もちろん Sun Microsystems社によってきめられたものだった。
しかし現在では、
Javaの新しい仕様や方向性については
Sun Microsystems 1社で決めているわけではなく、
多くの企業や個人が参加するコミュニティによって決められている。
このコミュニティによって進められる仕様策定のプロセスのことを
「
JCP(Java Community Process)」
と呼んでいる。
JCPのメンバーによって、提案された新たなJavaの仕様は
JSR(Java Specification Request) 文書として
番号付きで管理される。
その後、専門家によるコミュニティ・ドラフト、
そして一般からのレビューとフィードバックを受けるパブリック・ドラフト
の段階を経て最終承認を受けることになる。
最終承認を受けた後も、その仕様のJSR番号は そのまま残されている。
また、同じテクノロジーに関する仕様でも、
そのバージョンにより、別々のJSR番号になっている。
例えば、Java Standard Edition に関して言えば、
J2SE1.4 が JSR 59、
J2SE5.0 が JSR 176、
Java SE 6 が JSR 270
のようになっている。
このような仕様の承認経緯から、
最近のすべてのJavaの仕様にはJSR番号が割り振られている。
主なJavaの仕様と そのJSR番号は
ウィキペディア「Java_Community_Process」に一覧としてまとめてある。
【参考リンク】
カテゴリー:
Java
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