最近ちょうど電波時計を入手したのだが、
実際に 時間情報を受信させてみると、
結構 時間がかかっている。
その理由を探ってみた。
「
日本標準時プロジェクト」
のサイト内には、
「
標準周波数局の諸元」
というの掲載されている。それによると、
変調波が 1 Hz (秒信号) となっている。
これは単純に言うと、1秒間で1ビット、
つまり 1 bps の転送レートということになる。
最近のインターネットのDSLのスピードが 1Mbps とか 光ファイバーだと 100Mbps と言われているのと比較すると、
どれだけ「ゆっくり」としたスピードかが判る。
また、
「
長波JJY送信方法」
に 電波に乗せられている情報の詳細が記載されている。
それによると、
この標準電波に載せて送らなければならない情報は、
- 時: 4時間制日本標準時 ( 6 bit, 累積 6 bit)
- 分: 日本標準時の分 ( 7 bit, 累積 13 bit)
- 通算日: 1月1日を1とした通算の日 ( 10 bit, 累積 23 bit)
- 年: 西暦年の下2桁 ( 8 bit, 累積 31 bit)
- 曜日: 日曜〜土曜を0〜6に割り当てた値 ( 3 bit, 累積 34 bit)
- うるう秒情報: うるう秒の有無と正負の別 ( 2 bit, 累積 36 bit)
- パリティ: 時と分に対応し、それぞれ1ビットの偶数パリティ ( 2 bit, 累積 38 bit)
- 予備ビット: 将来の拡張性用。夏時間が採用されるとこのビットを利用するようだ。 ( 2 bit, 累積 40 bit)
- 停波予告ビット: 保守作業等で標準電波の停波が予定されるときの情報( 6 bit, 累積 46 bit)
と、このように、全体のビットの合計は 46ビット。
つまり、標準電波上で これだけの情報を 送信(受信)するのに、
最低46秒は必要となる、ということだ。
実際問題として、私の電波時計では、時刻情報の取得に3分から5分ほど掛かっている。
【参考リンク】
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22:53
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