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2007年6月14日

電波時計 と アメリカの標準電波送信所

昨日のブログで、日本の標準電波送信所についてレポートしたが、 最近、日本で発売されている電波時計も 北米対応になってきているようだ。 それでは アメリカでの標準電波は、どうなっているのであろうか?

日本では標準電波の管理を 「独立行政法人情報通信研究機構 (NICT:National Institute of Information and Communications Technology)」 が行っている一方 アメリカでは 「NIST(National Institute of Standards and Technology)」 という組織が それを行っている。

アメリカの標準電波送信所のコールサインは「WWVB」。 コロラド(Colorado)州 フォート・コリンズ(Fort Collins)にある。 「Google Map」 で全米の地図を開いてみるとわかるが、アメリカ大陸のほぼ中央に位置している。 シリコンバレー(Silicon Valley)からすると、東北東くらいの向きになる。 ということは、電波時計を家の中で置いておく場合は、 東向きの窓際に置いておいた方が良いことになる。

この標準電波送信所「WWVB」について詳しくは、 「NIST Radio Station WWVB」 に掲載されている。 このページによると、発信周波数は60kHz。 ということは、昨日のブログで紹介した 日本国内に2つある標準電波送信所のうちの1つ、九州北部の 「はがね山標準電波送信所」 と同じ周波数ということになる。 また、空中線電力も 50kW と同じである。

考えてみると、日本の場合、 狭い国土に対し、2ヶ所の標準電波送信所があり、 それぞれが、空中線電力 50kW の出力である。 一方、アメリカの方は 広い国土にもかかわらず、 コロラド(Colorado)にある1ヶ所の標準電波送信所で 全米をカバーしよう、ということになる。 しかも空中線電力は、2つある日本の送信所の片方の送信所と同じ。 つまり、日本の半分ということになる。 感覚的に、広大なアメリカ大陸全体をカバーするなら、 もうチョット電波の出力を上げてもいいんじゃない、 っていう気がする。

【参考リンク】

カテゴリー: 便利グッズ・ガジェット , 通信     2007年6月14日 22:47

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