昨日のブログで、日本の標準電波送信所についてレポートしたが、
最近、日本で発売されている電波時計も 北米対応になってきているようだ。
それでは アメリカでの標準電波は、どうなっているのであろうか?
日本では標準電波の管理を
「
独立行政法人情報通信研究機構
(NICT:National Institute of Information and Communications Technology)」
が行っている一方 アメリカでは
「
NIST(National Institute of Standards and Technology)」
という組織が それを行っている。
アメリカの標準電波送信所のコールサインは「WWVB」。
コロラド(Colorado)州 フォート・コリンズ(Fort Collins)にある。
「
Google Map」
で全米の地図を開いてみるとわかるが、アメリカ大陸のほぼ中央に位置している。
シリコンバレー(Silicon Valley)からすると、東北東くらいの向きになる。
ということは、電波時計を家の中で置いておく場合は、
東向きの窓際に置いておいた方が良いことになる。
この標準電波送信所「WWVB」について詳しくは、
「
NIST Radio Station WWVB」
に掲載されている。
このページによると、発信周波数は60kHz。
ということは、昨日のブログで紹介した
日本国内に2つある標準電波送信所のうちの1つ、九州北部の
「
はがね山標準電波送信所」
と同じ周波数ということになる。
また、空中線電力も 50kW と同じである。
考えてみると、日本の場合、
狭い国土に対し、2ヶ所の標準電波送信所があり、
それぞれが、空中線電力 50kW の出力である。
一方、アメリカの方は 広い国土にもかかわらず、
コロラド(Colorado)にある1ヶ所の標準電波送信所で
全米をカバーしよう、ということになる。
しかも空中線電力は、2つある日本の送信所の片方の送信所と同じ。
つまり、日本の半分ということになる。
感覚的に、広大なアメリカ大陸全体をカバーするなら、
もうチョット電波の出力を上げてもいいんじゃない、
っていう気がする。
【参考リンク】
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22:47
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