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2007年5月27日 - 2007年6月 2日

2007年6月 2日

Apache HTTP Server の FreeBSD における自動起動

FreeBSDでは システムのブート時に ディレクトリ「 /usr/local/etc/rc.d 」 に置いてある 実行可能スクリプトを自動的に実行する仕組となっている。 この仕組をつかって Apache HTTP Server を自動的に起動させる 設定をしてみる。

以下のスクリプトが 私が今までに使ってきているモノ。 具体的には、ルート権限になって、 ディレクトリ /usr/local/etc/rc.d に 以下のスクリプトを「apache2.sh」という名前で 保存する。
#! /bin/sh
#
# apache start script
#
#
case "$1" in
start)
        if [ -x /usr/local/apache2/bin/apachectl ];then
            /usr/local/apache2/bin/apachectl start
        fi
        ;;
stop)
        /usr/local/apache2/bin/apachectl stop
        ;;
*)
        echo "Usage: `basename $0` {start|stop}" >&2
        exit 64
        ;;
esac

exit 0
それから、実行可能とするために
# chmod 755 /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh
としておく。 あとは、システムを再起動してみて 実際に 自動的に起動するかどうかを確認する。

【参考リンク】

カテゴリー: Apache , FreeBSD     22:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 1日

Apache HTTP Server 2.2 の 起動と終了

Apache HTTP Server 2.2 をインストールした 前回のブログからの続き。

まず、起動する前に、-M オプションで 静的にリンクされたモジュールを確認してみる。
% /usr/local/apache2/bin/httpd -M
Loaded Modules:
 core_module (static)
 authn_file_module (static)
 authn_default_module (static)
 authz_host_module (static)
 authz_groupfile_module (static)
 authz_user_module (static)
 authz_default_module (static)
 auth_basic_module (static)
 include_module (static)
 filter_module (static)
 log_config_module (static)
 env_module (static)
 setenvif_module (static)
 mpm_prefork_module (static)
 http_module (static)
 mime_module (static)
 status_module (static)
 autoindex_module (static)
 asis_module (static)
 cgi_module (static)
 negotiation_module (static)
 dir_module (static)
 actions_module (static)
 userdir_module (static)
 alias_module (static)
 so_module (static)
Syntax OK
問題なく動作していることが確認できた。 これを見る限り、2.2 からは mod_so.c が デフォルトでリンクされているようだ。 2.0の時は、--enable-so を 指定しなければならなかったような気がする。

次に 手動で起動してみよう。 Apache HTTP サーバ バージョン 2.2「コンパイルとインストール」 を参考にすると
# /usr/local/apache2/bin/apachectl -k start
[Tue May 30 13:12:52 2007] [warn] (2)No such file or directory: Failed to enable the 'httpready' Accept Filter
何やらワーニングのメッセージが表示されるが、 とりあえず起動したようだ。 ブラウザからアクセスしてみると 「It works!」と表示される。 以前はもっと気の効いたデザインだったような気がするが。

ではApacheの終了方法。
# /usr/local/apache2/bin/apachectl -k stop
正常に終了されると何も表示されないようだ。 試しに、起動していな時に終了コマンドを実行してみると
httpd (no pid file) not running
と表示される。

ちなみにApacheの起動時の apachectl に付けられている「 -k 」オプションは 無くても構わない。 上記のコマンドは「apachectl」の代わりに 「httpd」でも同様に動作する。 但しこの場合は「 -k 」オプションが必要となるようだ。
# /usr/local/apache2/bin/httpd -k start
httpd (pid 1195) already running
先ほど出ていたワーニングのメッセージは表示されなくなった。

【参考リンク】

カテゴリー: Apache     22:13 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月31日

Apache HTTP Server 2.2 のインストール

Apache HTTP Server 2.2 の最新バージョンを FreeBSDにインストールしてみる。

FreeBSDにソフトウェアをインストールする際には Portからインストールすることが一般的であるが、 個人的にはApacheで 今後いろいろなオプションをつけて コンパイルし直そうと考えているので、 ここでは あえて オリジナルのソースからmakeしてみることにする。

今回はまず、全くオプションを設定しない状況でインストールしてみる。

まず、ソース用のディレクトリへ移動してから、 apache.org から最新のソースをダウンロード。
# cd /usr/local/src
# wget http://www.apache.org/dist/httpd/httpd-2.2.8.tar.gz


ついでに md5 ファイルもダウンロードして、ファイルが壊れていないかを確認。
# wget http://www.apache.org/dist/httpd/httpd-2.2.8.tar.gz.md5
# cat httpd-2.2.8.tar.gz.md5
39a755eb0f584c279336387b321e3dfc  httpd-2.2.8.tar.gz
# md5 -r httpd-2.2.8.tar.gz
39a755eb0f584c279336387b321e3dfc httpd-2.2.8.tar.gz
MD5ハッシュ値(いわゆるMD5チェックサム)を比較してみて 同じ値であることがわかる。 ちなみに md5 コマンドで -r オプションをつけているのは 単に出力フォーマットを逆にして ハッシュ文字列を比べやすくするためだ。

続いて tar で解凍
# tar xvzf httpd-2.2.8.tar.gz


ディレクトリを移動してから configure, make install
# cd httpd-2.2.8
# ./configure
# make
# make install


これで最低限のインストールが済んだハズ。 さて、実際に動くかどうか。

【参考リンク】

カテゴリー: Apache     22:51 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月30日

Apache HTTP Server 2.2

ウェブのサーバーソフトとしては Apache の HTTPサーバー が有名である。 私も長い間Apacheを利用しているのだが、 今まで利用してきたのは 2.0系であった。 もう2.2系がリリースされてからしばらく経ったので そろそろアップグレードの時期かもしれないと思い、 2.2系では 2.0系から何が変わったのか、 既に使えるレベルの安定性なのかを調査してみようと思う。

まず、Apache の HTTPサーバーを構築しようとする際、 現在のところ、3つのバージョンが存在していることを 知らないといけない。 ウィキペディアによると、
  • 1.3系 (安定志向を好むユーザーに利用されている。ノウハウも蓄積されていて十分に“枯れた”バージョンである。)
  • 2.0系 (新しい機能を使いつつ安定志向も好むユーザーに利用されている。)
  • 2.2系 (最新の機能を好むユーザーに利用されている。)
と分類されている。

Apache2.2系の新機能については、 「Overview of new features in Apache 2.2」 にまとめられている。 また、日本語の解説としては @ITの 「Apache 2.2でWebサイトをパフォーマンスアップ!」 がある。

沢山ある変更点のうち、個人的に気になったモノを挙げてみると、

ロード済みモジュール一覧表示がDSOモジュールに対応した「-M」オプション

これは個人的に以前から欲しかった機能。 DSOを使って動的に組み込んだモジュールが キチンと組み込まれたかがどうかが表示できる、 という新機能。

Perl互換正規表現ライブラリ5.0の同梱

PCRE(Perl Compatible Regular Expression Library) version 5.0が 採用されたことで、 「.htaccess」や「httpd.conf」のようなコンフィグレーションファイルで、 より複雑な文字列パターンを、Perl 5.0互換の正規表現を用いて 記述可能になったようだが、はたして具体的には どのような記述ができるのか要調査。

プロキシ機能によるロードバランシングの実現

今は自分には直接関係ないが、将来 アクセスが増えたりした場合にはご厄介になるかもしれない機能。 このロードバランシング機能に ご厄介になれるように 頑張りましょう。

mod_sslモジュールのRFC 2817対応

サービスポート80番に平文で接続してから TLS暗号化通信に移行するRFC 2817スタイルをサポート、 とある。 これにより、HTTPはサービスポート80番、 HTTPSはサービスポート443番という区別が不要になり、 名前ベースで設定されたバーチャルホストのHTTPSも可能になるそうだ。 確かに、今まで 複数のドメイン名をもつバーチャルホストにおいては、 そのうち 一つのドメインでしかSSLが掛けられなかった。 これは便利ではあるが、まだ対応しているWebブラウザが ないようだ。今後に期待。

【参考リンク】

カテゴリー: Apache     22:30 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月29日

Apache の コマンドライン

サーバー Apache の コマンドラインの引数について 自分なりの覚書。

Apache のコマンドラインについては 「Apache HTTP Server Version 1.3 httpd マニュアル(日本語)」 にある。これは、バージョンが 1.3 なのだが 「 Version 2.0 」 については日本語はないようだ。

コマンドラインからの Apacheサーバー の実行方法は、 例えば Apache の インストールされている場所が 「/usr/local/apache2/bin/httpd」だったとすると 具体的には、
/usr/local/apache2/bin/httpd -t
といった感じ。

「-t」オプション

このオプションをつけると、httpd.conf の 文法チェックを行ってくれる。 既に httpdデーモンが走っている状態でも問題ない。 実際は、
# /usr/local/apache2/bin/httpd -t
Syntax OK
こうなる。またhttpd.confに文法上のエラーがあった場合には、
# /usr/local/apache2/bin/httpd -t
Syntax error on line 1394 of /usr/local/apache/conf/httpd.conf:
Invalid command 'ServerNane', perhaps mis-spelled or defined by a module not included in the server configuration
のようなメッセージが表示される。

「-S」オプション

もし httpd.conf の設定で バーチャルホスト を使用しているなら この「-S」オプションで その内容の確認できる。 例えば、
# /usr/local/apache2/bin/httpd -S
VirtualHost configuration:
192.168.100.50:80         is a NameVirtualHost
         default server www.abc.com (/usr/local/apache/conf/httpd.conf:1064)
         port 80 namevhost www.abc.com (/usr/local/apache/conf/httpd.conf:1064)
         port 80 namevhost www.def.com (/usr/local/apache/conf/httpd.conf:1116)
Syntax OK
といった感じ。(上記のアドレスやドメインは架空のものです) これで、バーチャルホストの記述が正しいかどうか確認できる。 各行の最後に表示されているのは httpd.conf 内で そのバーチャルホストが定義されている行番号。

ということで、Apacheサーバーの設定変更する場合は httpd.conf を変更した後、 「-S」オプション付きで httpd を実行して、 問題がなければ、デーモンのリスタートを行う、 という手順を踏んだ方がよさそうだ。 ちなみに、 「-S」オプションは 「-t」オプションを含んでいるので、 「-S」オプションだけでもよいと思う。

【参考リンク】

カテゴリー: Apache     22:35 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月28日

Pioneerカーナビからの音声が出ない問題の解決方

先日の Pioneer カーナビシステム「AVIC-D2」 の 音が出ない問題について 今までの調査と実際に実験したみた結果から、 以下のような結論に達した。

  • Nissan/Infiniti の一部の車種には 純正オプションとしてボーズ・サウンドシステム(BOSE Sound System)が 搭載されている車種がある。 今回の問題はこれに該当したと推定される。

  • 車に内蔵されている BOSE のパワーアンプを動作させるためには、 Pioneer カーナビシステム「AVIC-D2」 から出ている System Remote Control 端子 (Blue/white, To system control terminal of the power amp (max. 300 mA 12 V DC). ) を 車側の対応する端子に接続する必要がある。

  • Pioneer カーナビシステム「AVIC-D2」からのサウンド信号出力は スピーカー端子ではなく、ライン出力端子から車側へ接続する必要がある。 そうしなければ、パワーアンプを2段に接続してしまうことになる。 実際の問題として、事前の接続がスピーカー端子からの接続だったので、 そのままテストしてみた。 その結果、ほんの少しボリュームつまみを回しただけで とても大きな音になってしまった。 このままだと不用意に ボリュームつまみを回しすぎてしまうと、 スピーカーやアンプを壊してしまう可能性があったので、 ライン出力端子からの接続に変更した。

ということで、とりあえずパスファインダー(Pathfinder)の 内蔵スピーカーから音が出てくるようになった。 現在のところ上記のとおり、 Pioneer カーナビシステム「AVIC-D2」に内蔵されているパワーアンプは使用せず、 音声信号をライン出力から出力し、それを 車に内蔵されている BOSEのパワーアンプで増幅して使う設定とした。 さすがに BOSEのアンプとスピーカーだけあって、 音質は申し分なかった。

カテゴリー: カーオーディオ     22:30 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月27日

md5 と ソフトウェアのダウンロード

ソフトウェアをダウンロードする際に、 「 .md5 」 という拡張子が付いたファイルが 同一ディレクトリに置いてあったりすることがある。 これはファイルをダウンロードする際に そのファイルが破損していないことを 確認する為に用いられるものである。

通常この「 .md5 」 という拡張子が付いたファイル(値)は ダウンロード用のファイルから算出された MD5ハッシュ値(いわゆるMD5チェックサム)である。 ファイル配布元が提示しているMD5ハッシュ値と ダウンロード後に こちらで算出した値が同じであれば ダウンロードしたファイルが破損していないことの証明になる。

具体的に FreeBSD に関して言うと、 FreeBSDには md5 というコマンドがあり これで 任意のファイルの MD5ハッシュ値 を算出できる。 例えば、
% md5 /etc/rc.conf
MD5 (/etc/rc.conf) = 155ee1e19f478808925cbbf8873608e1
のような感じ。

md5 以外として PGP や gpg、 最近では sha256 とかも 同様につかわれているようだ。

【参考リンク】

カテゴリー: FreeBSD , Security , Software     22:50 | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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