ウェブのサーバーソフトとしては
Apache の HTTPサーバー が有名である。
私も長い間Apacheを利用しているのだが、
今まで利用してきたのは 2.0系であった。
もう2.2系がリリースされてからしばらく経ったので
そろそろアップグレードの時期かもしれないと思い、
2.2系では 2.0系から何が変わったのか、
既に使えるレベルの安定性なのかを調査してみようと思う。
まず、Apache の HTTPサーバーを構築しようとする際、
現在のところ、3つのバージョンが存在していることを
知らないといけない。
ウィキペディアによると、
- 1.3系 (安定志向を好むユーザーに利用されている。ノウハウも蓄積されていて十分に“枯れた”バージョンである。)
- 2.0系 (新しい機能を使いつつ安定志向も好むユーザーに利用されている。)
- 2.2系 (最新の機能を好むユーザーに利用されている。)
と分類されている。
Apache2.2系の新機能については、
「
Overview of new features in Apache 2.2」
にまとめられている。
また、日本語の解説としては @ITの
「
Apache 2.2でWebサイトをパフォーマンスアップ!」
がある。
沢山ある変更点のうち、個人的に気になったモノを挙げてみると、
ロード済みモジュール一覧表示がDSOモジュールに対応した「-M」オプション
これは個人的に以前から欲しかった機能。
DSOを使って動的に組み込んだモジュールが
キチンと組み込まれたかがどうかが表示できる、
という新機能。
Perl互換正規表現ライブラリ5.0の同梱
PCRE(Perl Compatible Regular Expression Library) version 5.0が
採用されたことで、
「.htaccess」や「httpd.conf」のようなコンフィグレーションファイルで、
より複雑な文字列パターンを、Perl 5.0互換の正規表現を用いて
記述可能になったようだが、はたして具体的には
どのような記述ができるのか要調査。
プロキシ機能によるロードバランシングの実現
今は自分には直接関係ないが、将来
アクセスが増えたりした場合にはご厄介になるかもしれない機能。
このロードバランシング機能に ご厄介になれるように
頑張りましょう。
mod_sslモジュールのRFC 2817対応
サービスポート80番に平文で接続してから
TLS暗号化通信に移行するRFC 2817スタイルをサポート、
とある。
これにより、HTTPはサービスポート80番、
HTTPSはサービスポート443番という区別が不要になり、
名前ベースで設定されたバーチャルホストのHTTPSも可能になるそうだ。
確かに、今まで
複数のドメイン名をもつバーチャルホストにおいては、
そのうち 一つのドメインでしかSSLが掛けられなかった。
これは便利ではあるが、まだ対応しているWebブラウザが
ないようだ。今後に期待。
【参考リンク】
カテゴリー:
Apache
2007年5月30日 22:30
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