JUNBAの定例会合として
CITRIS International Business Networking Consultant の
井上隆秀氏による講演が東北大学米国代表事務所であった。
「CITRIS」とは「Center for Information Technology Research in the Interest of Society」の
頭文字をとったもので
カリフォルニア大学バークレー校に本拠を置き、
カリフォルニア大学4校(Berkeley, Davis, Merced, Santa Cruz)が中核になって
学・産・官の協力の下に進められている大規模な研究機構である。
このブログでも以前に
「
CITRIS」
というタイトルで紹介しているし、
前回の鹿児島大学シリコンバレーツアーで研究室を訪問させていただた
ポール・ライト(Paul Wright)教授
も CITRIS のチーフ・サイエンティストである。
今日、講演された 井上隆秀氏は
慶応義塾大学工学部電気工学科出身。
ソニー(株)にて半導体集積回路の設計・設計技術の研究開発に従事。
1991年より98年迄、Sony Engineering & Manufacturing America 上席副社長として勤務。
カリフォルニア大学バークレー校特別研究員等を勤め、
99年より先端技術分野のコンサルテーションサービスを業務とした BA Consulting Groupを主唱されておられる。
「CITRIS」の設立当初から関わられてきた 井上隆秀氏による講演では、
CITRISの生みの親であり、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley :UCB)
の工学部長をされていた Richard Newton 氏の紹介からはじまり、
CITRISとは何なのか、また、どのような組織であり、
その中でどのような研究がなされているのか、等について語られた。
それによると、
CITRIS では、 社会が直面する重要かつ困難な課題の解決に向けて、
情報科学技術をどの様に研究・開発・応用するか、
また技術のもたらす負の側面に如何に対応するか、について、
環境・エネルギー・防災・医療・教育等の具体的テーマを軸に、
情報技術の研究者だけでなく、
幅広い分野の研究者、企業技術者、政府行政機関、市民の方々の知恵を集積し、
研究・実証する「場」を設けることを目的としているとのことであった。
最後に井上氏からの提言として、もっと日本の大学や研究機関は
知材管理オフィスを開設したりして、研究成果への窓口を閉鎖よりも、
情報公開に力を入れるべきである、と力説された。
【参考リンク】
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22:21
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