JTPAセミナーの一環として、
レッドウッドシティ(Redwood City) の会計事務所 Seiler & Co. の
CPA 福留文子(ふくどめ あやこ)氏により、タックス・リターン・セミナーが開催された。
年明けから 4月15日に向けて アメリカでは タックス・シーズンになる。
これから税金申告の準備をしなければならない、そんな方々のお役に立つために、
タックスのプロであるCPAの方に タックス・リターンの基本についてご講演いただいた。
ご存知のとおり、TurboTax を初めとする タックスの自動計算ソフトが一般には広く使われているが、
このセミナーでは
典型的な例としてシリコンバレーに在住の架空の家族をケーススタディとして、
その家族のタックス・フォームを仕上げて行くシュミレーションを
あえて手作業で行っていった。
現在は2007年初頭ということで 2006年が終わったところなので、
申告するタックスは2006年分ということになる。
税金関係の法律は毎年 いろいろ変更されているので、
当たり前のことだが 今回の申告には2006年用のタックス・フォームを利用しなければ意味がない。
そのためフォームの名称はすべて 「2006 Form 1040」 のようなネーミングになっている。
アメリカでの税金申告は大きく2つに分けられる。
米国連邦政府(フェデラル: federal)に対する税金 と
州政府(ステート: state)に対する税金だ。
シリコンバレーの場合は これがカリフォルニア(California)州への申告となる。
米国連邦政府への税金については、
IRS(The Internal Revenue Service)
が その全てを取り仕切っており、IRSのウェブページから
すべての タックス・フォームがダウンロードできる。
その中でも最も一般的な場合のフォームが 「Form 1040」。
今回のセミナーでの例でも、このフォームを記入していった。
たくさんの項目を記入してゆくと、
ある項目の詳細を 別のフォームとして添付しなければならなくなる場合が多々出てくる。
簡単な例でいうと、給与の場合「Form W-2」、
銀行口座からの利子についてであれば「Form 1099-INT」
のような感じ。
一方 カリフォルニアの場合は
FTB(The Franchise Tax Board)
が担当してる。
カリフォルニア州の税金申告における一般的なフォームは「Form 540」らしい。
このフォームの記入欄には、上記で挙げた「Form 1040」の結果を記入する欄があるので、
書類を作成する順番としては、
フェデラル用の「Form 1040」を完成させた後になるハズである。
ちなみに ここで 一般的なフォームとしてご紹介したのは
あくまでもこのセミナーのケーススタディで利用されたフォームを紹介しているだけなので
実際にご自分用の書類を作成される場合は、どのフォームかを
よくお調べいただくか 専門家にお尋ねいただきたい。
税金の申告のような 専門知識を必要とする 特殊な業務は
なかなか素人には 取っ付き難いが、
このように 一度 専門家の方から 大まかな流れ とか 注意する点を
伺っておけば なんとなく自分でも出来そうな気がしてくる。
といっても やっぱり 難しいことには変わりないが。
【参考リンク】
カテゴリー:
JTPA
2007年1月15日 22:45
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