コンピュータ関連のマニュアル等を読んでいると
必ず出てくる言葉に「デフォルト(default)」という言葉がある。
意味としては「初期設定値」、「標準値」、「既定値」、「工場出荷時設定」
ということは、このブログをお読みの方であれば既にご存知のことだろう。
以前、金融・ファイナンス 関連の方で、
スタンフォード大学に研究員としてこちらに来られていた方がいた。
その方は こちらでPCを購入されて、
付属の英語のマニュアルを読んでいると、この「default」という言葉が
頻繁に出てきて 理解に苦しんだそうだ。
金融・ファイナンス の分野では この「デフォルト(default)」という言葉は「債務不履行」を意味する。
その方は、なぜコンピュータのマニュアルに「債務不履行」という言葉が
頻繁に使われるのかが判らなかったそうだ。
先日、たまたま ウィキペディアの
「デフォルト」
の項を見てみて、
コンピュータの世界での「デフォルト(default)」という言葉と、
金融・ファイナンスの世界での「デフォルト(default)」という言葉が
やっと繋がった。
ウィキペディアによると、「デフォルト(default)」の本来の意味は
あるべきはずのものが無い、あるいは成すべきことが成されないことを意味する。
だそうだ。
そのため、金融・ファイナンスの世界では「支払われるべき金が支払われないこと」を指し、
一方コンピュータの世界では「入力されるべき値が入力されていない」場合の値を意味するようだ。
【参考リンク】
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英語
22:30
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ここのところ、Rubyのドキュメント関連である
「RD」、「RDoc」について書いてきているが、その続きとして
「RI」というコマンドがあるので、それについても調査報告。
まず、「RI」コマンドについては
Ruby リファレンスマニュアル の
「
ri」
に書いてあるが、このページによると、
コマンドラインから RDoc で書かれた Ruby のリファレンスを引くことができます。
と解説してある。
この「RI」コマンドも 「RDoc」コマンド同様に
Rubyのシステムにデフォルトでインストールされているコマンドである。
実際に試してみると、
ウィンドウズ上のRuby mswin32版では、このコマンドは
バッチファイル「ri.bat」として して実装されている。
使用方法としては、調べたいクラスやメッソドを単に 「ri」コマンドの引数にすればよく、
例えば Array クラスについて知りたければ、
C:\>ri Array
----------------------------------------------------------- Class: Array
Arrays are ordered, integer-indexed collections of any object.
Array indexing starts at 0, as in C or Java. A negative index is
assumed to be relative to the end of the array---that is, an index
of -1 indicates the last element of the array, -2 is the next to
last element in the array, and so on.
------------------------------------------------------------------------
Includes:
---------
Enumerable(all?, any?, collect, detect, each_cons, each_slice,
each_with_index, entries, enum_cons, enum_slice, enum_with_index,
find, find_all, grep, include?, inject, inject, map, max, member?,
min, partition, reject, select, sort, sort_by, to_a, to_set, zip)
Class methods:
--------------
[], new
Instance methods:
-- More --
となる。
また、「ri -l」とすると表示可能な クラス、モジュール、メソッド が一覧表示される。
C:\>ri -l
Abbrev
Abbrev#abbrev
Acceptables
ACL
ACL::new
ACL#allow_addr?
ACL#allow_socket?
ACL#install_list
ACL::ACLEntry
ACL::ACLEntry::new
ACL::ACLEntry#dot_pat
ACL::ACLEntry#dot_pat_str
ACL::ACLEntry#match
ACL::ACLList
ACL::ACLList::new
ACL::ACLList#add
ACL::ACLList#match
AmbiguousArgument
AmbiguousOption
Arguable
Arguable::extend_object
Arguable::new
Arguable#getopts
Arguable#options=
-- More --
以前のブログ
「
Eclipse への RDTプラグイン インストレーション」
で紹介したとおり、
Eclipse 上に Rubyの開発環境 RDT(Ruby Development Tools) をインストレーションする際、
「Ri/rdoc」の項目でパスの設定を行わなければならない。
この設定を行っておくと、Eclipse 上で「RI」ビューが表示できるようになる。
もしEclipse 上に 「RI」ビューが表示されていなければ、
メニューから[Window]−[Show View]を選択すると
Consoleをはじめ、表示できるが選択できるが、
その中に「RI」という項目もある。
この「RI」を選択すると、
RIコマンドの出力を専用のビューで確認することができ、
クラス、モジュール、メソッド に関する一種のオンライン・ヘルプ となる。
Eclipse 上の「RI」ビューは 大きく左右に分かれている。
左側には クラスやメソッドが ABC順に表示されており、
これがおそらく「ri -l」の出力結果であろう。
この中から 詳しく知りたい 項目をクリックすると
右側にその内容が表示される。
ここでの表示は、きれいに整形されているので
ターミナル上で見るよりずっと見やすくになっている。
【参考リンク】
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Ruby
22:25
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昨日のブログで「RD (Ruby Document)」について書いたが、
Rubyの世界でのドキュメントに関しては、もうひとつ
「RDoc」というものもあるようだ。
RDoc については
「
RDoc による自動ドキュメント生成」
に わかりやすく解説してある。
このページによると
「Ruby Documentation System (RDoc) とは,
Ruby で書かれたソースコードからドキュメントを自動生成する,
Ruby 本体に付属する標準ライブラリの1つです.」
とある。
これだけを読むと、RDとどこが違うのだろうか、と思ってしまう。
また、RDocのコマンドそのものについては
「
RDOC - Ruby Documentation System」
に、また、その日本語訳として
「
大林一平さんによるRDoc日本語訳」
に詳しく説明してある。
そのはじめの部分に
RdocとはRubyのソースファイルに対するドキュメントを生成するアプリケーションです。
JavaDocと同様に、ソースを解析し、クラス、モジュール、メソッドの定義を抜き出してきます
とある。
昨日のブログで取り上げた
「RD」が Perlの「POD(Plain Old Document)」を参考にしているのに対し、
こちらの「RDoc」は
Javaの
「JavaDoc」 を
参考にした仕様になっており、
ソースコードを解析し、クラス、モジュール、メソッドの定義を抜き出して
ドキュメントを生成してくれるようだ。
さらに、この RDocの書式については
「
RDoc 覚え書き」
にも詳しく解説してある。
結局、上記のようなサイトを調査してみると、
RD と RDoc は 似て非なるもののようだ。
とくに RDocの方は Rubyのソースコードから、
クラス、モジュール、メソッドの定義を抜き出し、
それらの内容の直前に書かれたコメントはそのクラス等の説明である
という前提でドキュメント化を行う。
また文法も若干異なるが、RDocの方が 簡単になっている。
そして RDocコマンドは、Rubyシステムに標準で添付されているコマンドである。
【参考リンク】
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Ruby
22:56
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Ruby関連の情報をいろいろ調べていると、「RD」という言葉に遭遇することが多々ある。
では、「RD」とは、一体 何のことなのか。
まず、私が一番はじめに「RD」という言葉に遭遇したのは
Rubyの「コメント」について調査した時。
以前のブログ
「
Ruby の コメント(1)」
でも書いたとおり、Rubyのコメントには二通りあって、
行コメント としての「#」
と
ブロックコメントの「=begin 〜 =end」。
しかし、このブロックコメントの方は、マニュアル上 コメントとは呼ばずに
「埋め込みドキュメント」
と呼んでいる。
その「=begin 〜 =end」についての説明部分を引用させていただくと。
Rubyのソースコードにドキュメントを埋め込む事ができます。
文が始まる部分の行頭の =begin から、
=end で始まる行までが埋め込みドキュメントです。
Rubyインタプリタとしては内容に縛りはかけませんが、
通常はRD形式でドキュメントを埋め込むことを期待しています。
とある。ここで「RD形式」という表現が使われている。
では、Ruby リファレンスマニュアル
「RD」
ページでの説明は、というと、ここでの説明は一行だけ。
このリファレンスマニュアルでも使われているドキュメント形式です。
あとは、関連記事へのリンクである。
いろいろリンクを辿ってみると、
「RD とは POD のようなドキュメントフォーマットである」という記述があった。
ここで言う「POD」とは何であろう。
ご存知の通り、RubyはPerlの影響を強く受けている。
そのPerlのドキュメントの基本形が
「POD(Plain Old Document)」である。
「RD」とは、このPerlの「POD」を参考にし ドキュメント形式を Ruby風にアレンジしたもののようだ。
RDの文法は POD にも似ているが Wikiにも似ていてる。
例を挙げると
「= で始まる行はタイトルになる。」
「周辺より字下げが深い箇所はそのまま出力」
「箇条書きは行頭が * で始まっている行で表す」
というようになっている。
文法について詳しくは
「
RD working draft 日本語版」
に解説してある。
また文法が Wikiに似ているということから、
このRDの文法そのままで Wikiしてしまうという
「
Rwiki」
というアプリケーションも存在している。
それから RDフォーマットのファイルからhtml 等の
フォーマットへ変換するアプリケーションが
「
RDtool」だ。
このRDtoolは、残念ながらRubyのシステムにデフォルトでは組み込まれていないようだ。
【参考リンク】
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Ruby
22:44
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既にランゲージ・パックを用いて日本語化していたEclipseに
RDT(Ruby Development Tools) をインストールすると日本語化が無効になってしまった。
そこで もう一度ランゲージ・パックを入れなおしてみる事にした。
再度、ランゲージ・パックのインストール方法に従い
「features」 と 「plugins」 というフォルダーを
上書きしてみた。
その後、Eclipseを起動し直してみたのだが、
RDTのインストール前のようには日本語が有効になってくれなかった。
ちなみに現在のEclipseの構成を確認するには
[ヘルプ(Help)]−[ソフトウェア更新(Software Updates)]−[構成の管理(Manage Configuration)]
をすると 製品構成(Product Configuration) ウィンドウ が開く。
この画面で確認すると
RDTのインストール前の日本語がうまく表示できていた際には
- C:\eclipse
- Eclipse Project SDK 3.2.2......
- Eclipse Project SDK Language Pack 1 3.2.1.......
となっていたのに対し、RDTインストール後は、
- C:\eclipse
- Eclipse Project SDK 3.2.2......
- Ruby Development Tools 0.8.1.609062100PRD
となっており、Language Pack が認識できなくなっている。
単にランゲージ・パックをインストールし直せば
元に戻るであろうと
簡単に考えていたのだが、そうは問屋がおろさなかった。
ただし、@ITの記事
スクリプト言語をサポートするEclipseプラグイン「2.RDT(Ruby Development Tool)プラグイン」
の写真を見ると、RDTが日本語環境で動作しているのが確認できる。
ということは、何らかの解決策があるはずだ。
もう少し調査してみよう。
【参考リンク】
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Eclipse
22:28
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Eclipse上の RDT(Ruby Development Tools) の
最も基本的な使い方をマスターするために、
Rubyで 例のごとく「Hello World」プログラミングを行ってみる。
Eclipse上での大きな作業の流れとしては、
- Ruby プロジェクトの作成
- ファイルの作成
- Helloworld.java の編集
- Helloworld.java の保存(コンパイル)
- スクリプトの実行
順番に詳しく見てみると
- メニューの[ファイル(File)]−[新規(New)]−[プロジェクト(Project...)]から
[Ruby/Ruby Project]を選択して
[次へ(Next)]ボタン。
- Project name: 欄にプロジェクト名を入力後、[Finish]ボタン。
ここでは、自動的に workspace フォルダーの下に
指定したプロジェクト名と同じ名前のフォルダーが作成されるようすが
その下のLocation欄で確認できる。
「Use default location」のチェックボックスをクリアすると
そのプロジェクトを書き込むフォルダーを
Location欄で指定できるようになる。
- Rubyのコードを記述するためのファイルを作成する。
メニューの[ファイル(File)]−[新規(New)]−[ファイル(File)]を選択。
開いたウィンドウから 先ほど 作成したプロジェクトを選択し、
画面下の「File name:」欄に ファイル名を入力。
この際、拡張子は.rbとしておく。
-
[Finish]ボタンをクリックすると、新たなファイルが作成され
それがエディタ部分に表示される。
- エディタ上で「puts "Hello World"」と入力。
- エディタ上で右クリックから「Save」を選択。
この時、タブ部分のファイル名の前についていた「*」が消える。
- エディタ上で右クリックから[Run As]−[1. Ruby application]を選択。
- 問題がなければ 画面下の「Console」タブに めでたく「Hello World」と表示される。
これで、とりあえずEclipse上での Ruby プログラミング環境が整ったことになる。
【参考リンク】
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Eclipse
,
Ruby
22:03
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よく12月のこの時期になると
シリコンバレー(Silicon Valley)といえども、
お知り日本人の方々から お餅をいただいたりすることがある。
いろいろな種類の お餅をいただくのだが、
既に小さく切り分けてある場合は何も問題ない。
ところが、「伸し餅」を そのままの状態で いただいた場合、
これをどうやって切るかが大きな問題となる。
すでにある程度固まっている場合は、
包丁を使ってそのまま切っている。
しかし、場合によっては つき立ての 伸し餅をいただくこともある。
折角やわらかいお餅なのに、硬くなるのを指をくわえて待つのもバカらしい。
しかし、このやわらかい状態のまま、包丁で切っても、
お餅が包丁にくっ付いてしまって、うまく切ることが出来ない。
私の実家の鹿児島では、「灰汁巻き(あくまき)」というものがある。
これは他の地方でいうところの「粽(ちまき)」の一種だと思っていただければよい。
この「灰汁巻き(あくまき)」は 灰汁(あく)に漬けて置いたもち米を
竹の皮などで包みそれを糸で縛って炊いたものである。
そして、これを食べる際には、包みを縛っていた糸で切って食べていたのを思い出した。
「灰汁巻き(あくまき)」については ウィキペディアの
「あくまき」
に詳しく解説されているし、その切り方についても説明がある。
それを引用させていただくと
切る時は包丁などではなく糸が使われるが、
包丁で切ると付着したり柔らかすぎて切りにくいためである。
皮で包む際に縛った糸がこの切り分け用にも使えるようになっている。
糸を若干湿らせておいて、ぐるりとあくまきを一周巻いてから縛るように引くと、
刃物で切るより綺麗に切ることが出来る。
とある。
この切り方が やわらかい「伸し餅」にも
応用できるのではないか、と考えた。
早速 試してみようと思ったが我が家には 適当な糸がない。
普通の裁縫用の細い糸は あるにはあるが これでは
お餅の弾力に負けてしまいすぐに切れてしまいそうだ。
もっと強くて、衛生的で、安くて、それでいて既に我が家にもある「糸」。
そんな理想的な「糸」があるのかな、と考えてみた。
その結果、思いついたのが「デンタル・フロス」。
歯医者さんに行ったときに よくオマケで貰ってくる
あの 歯と歯の間をお掃除するための「糸」。
これなら 強くて、衛生的で、しかも安い(少なくともアメリカでは)。
早速「デンタル・フロス」で やわらかい「伸し餅」を
上記の「灰汁巻き(あくまき)」を切る要領で
お餅の周りを ぐるりと一周巻いてから切ってみた。
すると、多少 力は要ったものの 大きな 「伸し餅」を見事に切ることができた。
しかも切り口もキレイ。
我ながら、これは良いアイデアであった。
この裏ワザ、「伊東家の食卓」にでも応募してみようかな。
【参考リンク】
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22:47
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