よく12月のこの時期になると
シリコンバレー(Silicon Valley)といえども、
お知り日本人の方々から お餅をいただいたりすることがある。
いろいろな種類の お餅をいただくのだが、
既に小さく切り分けてある場合は何も問題ない。
ところが、「伸し餅」を そのままの状態で いただいた場合、
これをどうやって切るかが大きな問題となる。
すでにある程度固まっている場合は、
包丁を使ってそのまま切っている。
しかし、場合によっては つき立ての 伸し餅をいただくこともある。
折角やわらかいお餅なのに、硬くなるのを指をくわえて待つのもバカらしい。
しかし、このやわらかい状態のまま、包丁で切っても、
お餅が包丁にくっ付いてしまって、うまく切ることが出来ない。
私の実家の鹿児島では、「灰汁巻き(あくまき)」というものがある。
これは他の地方でいうところの「粽(ちまき)」の一種だと思っていただければよい。
この「灰汁巻き(あくまき)」は 灰汁(あく)に漬けて置いたもち米を
竹の皮などで包みそれを糸で縛って炊いたものである。
そして、これを食べる際には、包みを縛っていた糸で切って食べていたのを思い出した。
「灰汁巻き(あくまき)」については ウィキペディアの
「あくまき」
に詳しく解説されているし、その切り方についても説明がある。
それを引用させていただくと
切る時は包丁などではなく糸が使われるが、
包丁で切ると付着したり柔らかすぎて切りにくいためである。
皮で包む際に縛った糸がこの切り分け用にも使えるようになっている。
糸を若干湿らせておいて、ぐるりとあくまきを一周巻いてから縛るように引くと、
刃物で切るより綺麗に切ることが出来る。
とある。
この切り方が やわらかい「伸し餅」にも
応用できるのではないか、と考えた。
早速 試してみようと思ったが我が家には 適当な糸がない。
普通の裁縫用の細い糸は あるにはあるが これでは
お餅の弾力に負けてしまいすぐに切れてしまいそうだ。
もっと強くて、衛生的で、安くて、それでいて既に我が家にもある「糸」。
そんな理想的な「糸」があるのかな、と考えてみた。
その結果、思いついたのが「デンタル・フロス」。
歯医者さんに行ったときに よくオマケで貰ってくる
あの 歯と歯の間をお掃除するための「糸」。
これなら 強くて、衛生的で、しかも安い(少なくともアメリカでは)。
早速「デンタル・フロス」で やわらかい「伸し餅」を
上記の「灰汁巻き(あくまき)」を切る要領で
お餅の周りを ぐるりと一周巻いてから切ってみた。
すると、多少 力は要ったものの 大きな 「伸し餅」を見事に切ることができた。
しかも切り口もキレイ。
我ながら、これは良いアイデアであった。
この裏ワザ、「伊東家の食卓」にでも応募してみようかな。
【参考リンク】
カテゴリー:
便利グッズ・ガジェット
2006年12月17日 22:47
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