大学間連絡会議が大阪大学サンフランシスコ教育研究センター共同会議室で行われた。
また、大阪大学基礎工学研究科教授 河原源太 先生による
「渦運動ーその乱流現象における役割」という講演も同時に開催された。
「渦」といえば、
流し台に流れてゆく水も「渦」を巻くし、「鳴門の渦」も「渦」である。
また飛行機の運行にも影響を与える乱気流も「渦」の一種であるし、
そして大きなところでは 台風も「渦」である。
このように、「渦」は、私達の生活に密着した身近な存在ではあるが、
そのメカニズムの解明は非常に困難であり、
古典物理学の中で20世紀の内に解明されなかた唯一の研究分野だそうである。
但し、近年のコンピュータの発達で、
渦のシュミレーションがより現実に近づいてきているそうである。
もし渦の発生や成長、消滅に関する正確なメカニズムが解明されれば、
台風の発生を抑えたりすることも可能となるかもしれない。
それでも、それが現実となるのは まだまだ遠い道のりのようだ。
ご講演では「渦」の研究に関する歴史にも触れられたが、
現在のところ、「渦」について残っている最も古い研究は
レオナルド・ダビンチが残した文献だそうだ。
河原先生はその資料の写真をプレゼンで紹介されておられたのだが、
その際、会場から
「その写真は逆さまではないのか」というご指摘があった。
その写真は、レオナルド・ダビンチによる手書きのスケッチと文章による解説のようなのであるが、
確かに 説明の文章の各行は右側が揃っていた。
通常のヨーロッパ系の言語では文章の左側が揃えられるのが普通であることからすると
その写真は逆さまになっているように見える。
この件については、河原先生も
参考文献からそのまま引用した、ということだった。
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JUNBA
22:09
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