急遽、サリナス(Salinas)にある 内田慶四郎氏の農場 を見学させていただくことになった。
慶四郎 氏とは、
「戦後移民の父」と呼ばれていた内田善一郎氏の弟さんにあたる方である。
サリナス(Salinas)はシリコンバレーから車で約1時間半ほど
南に下ったとろころ。
カリフォルニア内でも有数の農業地域であるが、特に花の栽培が盛んな地域。
お話しによると、お花産業において、全盛期には サリナスが全米の80%、
そのうち、日本からの移民一世が90%を占め、
さらにその内の90%を鹿児島からの移民一世が占めていた
ということであった。
当時お花は、作れば作っただけ売れていったそうで、
いわゆる「飛ぶように売れて」いったそうである。
しかし、今日では、南米からの安いお花が市場に入ってきており、
最盛期にサリナスに62件あったお花農場も、
今では7件になってしまったそうである。
慶四郎氏の農場はサリナス(Salinas)の中心部から
もう少し南に下ったところであった。
到着すると、まず農園内をご案内いただいた。
予想していたことではあるが、ともかく広い。
グリーン・ハウスと呼ばれる広い温室や、
出荷用のパッキング工場、生花を保存させておく冷凍室など
広大な設備が整っている。
グリーン・ハウス内を歩いてみると、
カーネーション等のさまざまなお花はもちろん、
最近は、お花以外にもいろいろな作物を栽培されておられる。
農場をご案内いただいた後、園内にあるお屋敷にて
慶四郎氏と奥様からいろいろなお話をうかがった。
鹿児島からアメリカへの移住の経緯、
移住直後のご苦労の様子。
現在のご家族のこと、
郷土鹿児島からはもちろん、日本全国から
農業実習生を受け入れていること、等
話題は尽きなかった。
この9月に開催予定の「第3回 鹿児島大学シリコンバレー研修ツアー」でも
ご訪問させていただく予定としている。
この内田慶四郎氏の農場を見学することは、
鹿児島から来る若い学生の皆さんにも
きっとよい経験となるであろう。
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22:18
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