車のエアコン・シリーズの続き。
冷媒ガスに含まれている添加剤について。
これまで、車のエアコンについて いろいろ調査してきて、
先日のブログ「
カーエアコン 冷媒ガス充填 実践編 2日目
」
で、カーエアコンの冷媒ガスの充填が成功した、というところまで書いた。
ここでひとまず、車のエアコンに関する記事に区切りをつけてもいいのだが、
しかし、まだ書いてない部分もある。
しばらくすると、すぐに忘れてしまいそうなので、
将来の自分のために、今のうち その内容を記録に残しておこうと思う。
車のエアコンに使われている冷媒ガスの成分は R134a しかないはずなのに、
実際に販売されているスプレー缶には いろいろな種類がある。
なぜ、こんなに種類が多いのだろうか。
その理由の一つが添加物の違い。
いくつかある添加物のなかでも代表的なのは2つ。
一つは オイル。そしてもう一つはリーク防止剤。
まず、リーク防止剤について。
スプレー缶を買ってきて冷媒ガスを追加をしなければならない、ということは、
エアコン・システムのどこからかガスが漏れている ということになる。
車のエアコンの各デバイスは金属のパイプでつながれているが、
その継ぎ目は オーリング(O-Ring) と呼ばれる ゴムのパッキンで漏れを防止している。
これが古くなってくると、傷んできて そこから 少しずつガスが漏れてしまう。
これがエアコンが効かなくなる最も多い原因。
この状態で、単に純粋な R134a だけ注入しても
また、漏れていってしまう。
それを防止するために、リーク防止剤が含まれているスプレー缶が多い。
次にオイル。
では、なぜ エアコンのガスにオイルを混入しておかないといけないのだろう。
エアコン・システムでは冷媒ガスを循環させるために
コンプレッサーが動いているし、途中にはいくつかのバルブが存在している。
これらも一種の機械なので潤滑油がないと焼きついてしまう。
そのため冷媒ガスにはオイルが常に混ざった状態にしておく必要がある。
ところが上記のとおり、ガスが抜けてゆくと、
混ざっているオイルも一緒に抜けていってしまう。
このままにしていては、コンプレッサーが焼きついてしまう。
だから、ガスと一緒にオイルも補充してやらなくてはならないわけだ。
添加剤としては、これら リーク防止剤 や オイル 以外にも
強化剤のようなものもあるようだが
その辺については私もよくわからない。
これらの添加剤がコンビネーションされていたり、
または単独で販売されていたり。
もしくは、ガス缶にノズルがついているか いないか、
ノズルには圧力計がついているかどうか、
等、さまざまなオプションがあるため、
カーショップの店頭には
沢山の種類の冷媒缶が売られていることになる。
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18:48
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