車のエアコン・シリーズ。
前回のブログ
のとおり、
冷媒ガスを充填するために、
圧力を測定してみたら、周期的に変化するという
不可解な状況に遭遇した。
翌日、再度 冷媒ガス充填をトライすることになったが、
昨日と同じことを繰り返しても うまく行く可能性は少ない。
そこでまず、このような奇怪な現象が起こる理由を考えてみた。
その結果 私の推測であるが、冷媒ガスが少しづつ抜けていった場合、
エアコンのスイッチがオンの状態になると
低圧側の圧力が低くなりすぎ、この時点で安全装置のようなモノが働いて
コンプレッサーが自動的の止まるようになっていると考えてみた。
つまり、
「エアコンのスイッチがオン」 −> 「コンプレッサー始動開始」
−> 「低圧側の圧力低下」 −> 「ガス不足のため圧力が低すぎ」
−> 「安全装置がオンとなりコンプレッサー停止」 −>
「エキスパンションバルブ(膨張弁)を介して、徐々に高圧側から低圧側へ 冷媒ガス移動」
−> 「低圧側と高圧側の圧力が ほぼ均衡する」
−> 「低圧側の圧力上昇に伴い安全装置オフ」
−> 「安全装置オフで 再びコンプレッサー始動開始」
−> 「低圧側の圧力低下」.....
というサイクルが繰り返されている、と考えたわけだ。
そうすると、昨日のガス充填時の逆流も、
低圧側の圧力が周期的に高くなったために逆流してきた、と考えると説明がつく。
実際は、圧力の変動周期と、コンプレッサー内の電磁クラッチの動作が連携しているかどうかが
確認できれば、この推測が正しいかどうかが、より正確にわかるのだが、
残念ながらこの車、エンジン横置きで、コンプレッサー・プーリーの回転面が見えないので、
電磁クラッチが動作しているかどうかを目で見て確認することができなかった。
もし、この推察が正しいとすると、この状況を打破するためには、
単に抜けた分のガスを補充してやればよいことになる。
しかし、そのガスの充填は圧力が低い状態で行わなければガスが逆流してきてしまう。
つまり、圧力変動周期のうち、圧力が下がった直後の数秒間を狙って冷媒ガスを充填する必要がある、ということになる。
ところが、現在の手持ちの冷媒ガスの缶には圧力ゲージがついていない。
これでは 圧力が落ちた その短い時間を狙って充填することができない。
そこで別のカーショップ
AutoZone に
新たな冷媒ガスの缶を調達に行ってみた。
ここには、
インターダイナミクス(interdynamics) の製品は置いておらず、
代わりに、
イー・エフ プロダクツ (EF Products, Inc.) の QUESTシリーズ
を取り扱っており、運良くお目当ての ノズル無しの缶もあった。
できれば充填するガスはメーカーを統一したかったが、そうも言っておれないので、
仕方なく、QUEST の 「R134A HIGH MILEAGE W/STOPE LEAK (13 OZ) 340」 を購入した。
買ってきたガス缶を
圧力計付き充填ガン
に取り付けて、充填を試みた。
これなら、ハンドルを握るだけで充填が開始できるので、
圧力が落ちた瞬間を狙って数秒ずつ充填していった。
この充填作業を何回か繰り返しているうちに、周期的に上下していた圧力が上がっていかなくなった。
おそらく、上記の推察が正しかったのであろう。
しばらくすると、圧力が低い状態で安定したので、
ハンドルを握りつづけてガス缶1本を注入しきってしまった。
その時点での圧力は約25psi、やっと青ゾーンまできた。
充填1本 終わった状態で、車内の温度チェックをしてみた。
その結果、助手席側からは冷たい風が出てくるようになったが、
運転席側からの空気は冷たくなかった。
これは、送風システムの内部が壊れているからなのか、
それとも単に冷媒ガスが不足しているからなのかがわからなかった。
ともかく この時点で、例の周期的な圧力変動がなくなっており、
低圧力を維持できる状態であったので、
昨日 充填に失敗したノズル付きガス缶からの充填を再度試してみた。
今度は逆流してくることなく ガスが入っていってくれた。
充填が終わった段階の圧力が約45psi。青ゾーンの上限といったところ。
ここで再び車内の温度チェック。
すると今度は全ての送風口からギンギンに冷えた風が吹き出てきていた。
今回の結論としては、冷媒ガスが徐々にもれてゆき、
コンプレッサーが正常に動作できないところまで抜けてしまったので
急にエアコンが全く効かない状態になってしまったようだ。
上記の様に、約2本の冷媒ガスを充填することにより復旧できた。
これで しばらく様子をみてみることにしよう。
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22:43
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