私の知り合いの方が、中古車をお買いになった。
この真夏の暑いシリコンバレーなのに、
そのお車、エアコンが効かないそうである。
これは、ハッキリ言って地獄である。
その中古車は15年モノ。
エアコンが壊れていても、決しておかしくない年代モノである。
そのオーナー、折角安く買ったので、
お金をかけずにこの壊れたエアコンが直らないものかと
私のところに相談に来られた。
しょうがないので「見てみるだけですよ」ということでボンネットを開けてみた。
私もエアコン系はあまり得意でなので
ダメモトだと思いながら
エアコン系システムを辿っていった。
すると、コンプレッサーに ベルトがかかっていないのに気づいた。
通常、カーエアコンのシステムは、
エンジンの回転をベルトでコンプレッサーに伝えて、
そのエネルギーで冷媒を循環させている。
そのエンジンからコンプレッサーへのVベルトが存在していなかったのだ。
そのなくなっているベルトは一番外側で、
オルタネーター用のベルト等、他のベルトを外す必要もなく取り付け出来そうだったし、
また工具がラクに入れられる作業スペースも取れそうな位置にあった。
このベルトを掛けるだけなら、そんなに大した仕事でもなさそうなので、
「直るかどうかは保証できないが、ベルトを取り付けるだけなら
試してみましょう」、ということになった。
このベルトは特殊部品でもないので、近くのカーショップで簡単に入手できた。
ベルトは コンプレッサー と アイドラー、 それとそれらの間にある
テンション・プーリーを 三角形で結ぶように取り付けられる。
取り付けには、そのテンション・プーリーの中心部にあるボルトを緩めて、
そのプーリーの位置を上下させる長いボルトを回すことによって
ベルトにテンションが掛けられた。
作業終了後、テストしてみると、
さすがに ギンギンに冷える というところまではいかないが、
それなりに冷たい空気が噴出してくるようになった。
結局、ベルト代 約10ドルで エアコンがとりあえず復活。
ホントに運が良かったですね。
「ツイてる、ツイてる。」
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22:23
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