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2006年5月20日

2006年5月20日

AVアンプ SONY STR-G3 の修理(2)

昨日からの続きで、急に故障してしてしまった ソニーのAVアンプの実際の修理の様子についてのレポート。

やっとの思いでオーディオ・ラックから取り出したAVアンプ、 まずは蓋を開けてみた。 本体内中央には大きな放熱版がかなりの面積を確保している。 そして左側にトランスがある。 先ずトランスを外した。というか、トランスを外さなければ、他の基板が外せない状況であった。 アンプは、何と言ってもトランスが重い。 多分、本体重量の70%がトランスが閉めていたであろう、と感じられた。

本体ユニットは いくつかの基板から構成されていたが、 最も怪しい 電源・パワーアンプ系 の基板を 本体ユニットから外して見てみると、 その上に茶色く変色している部分が2箇所 発見できた。 そこは 2W 100Ωの抵抗が 一箇所に4本づつ、合計8本の抵抗が配置されていた。 しかもその4本は2本づつ並列に使っている。 わざわざ回路を並列に組んであるということは、 結構大きな電流が流れることが前提に設計されているようだ。 おそらく動作中、相当 高温になっていると推察される。 そして、その周辺のハンダの状態を見てみると、 表面の輝きがなくなっており、小さなブツブツが現れていた。 典型的な「半田クラック」である。

半田クラックについては、以前のブログ 「半田クラック」でご紹介したブラウン管ディスプレーの修理の方法と同様である。 今回はAVアンプではあるが、 電気部品が高温なるという点においてはまったく同じである。

早速、修理作業に取り掛かった。 抵抗自身が焼き切れている可能性もあるので、 ハンダ吸い取り機で、ハンダを吸い取って、問題の抵抗自身を基板から外し、 1本1本 テスタでその値を測ってみた。 お蔭様で、焼き切れた抵抗はなかった。 今外した抵抗をハンダ付けし直した後、 バラしていた板基板を組み直した。

この状態でフタをあけたまま、 (今回のAVアンプには光センサーは使われていないので、 フタを閉じなくても大丈夫。 「VCRの修理(2)」を参照のこと[笑]) 電源を入れてみると、幸運にも正常に動作し初めてくれた。 原因がハンダ・クラックだけだったようで、 部品の不良がなかったので助かった。

折角アンプをバラしているので、 以前からあったもう一つの故障の修理にもトライしてみることにした。 それについては別レポートで。

カテゴリー: 家電修理     22:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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