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2005年8月30日

「ノートPCを繋ぐと全社のネットワークが落ちる」の結末

前回のエントリー「Ethereal」まで、ActivePortsやら この問題の原因究明のためのいろいろなツールを紹介してきた。 これは、実際に原因究明をする目的で私自身が調査した結果を ここに書かせて頂いている。

では、この問題、最終的にはどうなったかと言うと 結局は問題ノートPCにインストールされていた Symantec AntiVirus Corporate Edition の Virus Definition File が 23日にアップデートされた。 それを基にウィルス・スキャンしたら、 W32.Esbot.C と Trojan Horse のウィルスが発見され駆除された。 その後、確認作業を行ってみたが問題は発生していないようだった。

ここで発見された W32.Esbot.C は、 Microsoft Windows プラグアンドプレイの バッファオーバーフローの脆弱性を悪用しようするワームである。 この脆弱性については、「マイクロソフトセキュリティ情報 MS05-039 」に詳細が説明されているし、 この脆弱性を突いたワームについて、 CNET Japan のニュース記事でも、 「Windowsワーム大量発生--ハッカーグループ間の抗争が原因か 」や「Windows 2000の脆弱性を突くワーム攻撃が多発--ABCニュースやCNNも被害に」 などに解説されている。

結果論だが、この問題に関しては、何もしないでウィルス定義ファイルが アップデートされるのを待っていれば自動的に解決できた問題であった。 しかし、問題が発生してから5日たっての解決である。 これを早いとみるか遅いとみるかは、ユーザのPC依存度の問題でもあるが、 PCをミッション・クリティカルに使っている場合には5日間というは 致命傷となってしまう期間である。

カテゴリー: 通信     2005年8月30日 22:43

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