前回「
cal.inc.phpプラグインのインストールにおける大きな問題とは
」で、問題点が何であったかに触れた。では、その解決策とは。
PukiWiki/mbstring無しのPHPでの動作によると、
PukiWiki1.4からは、PHPがmbstring付きでビルドされていることが前提となっています。
しかしながら,RedHat8,9では、標準では mbstringが入っていません。
リビルドできる環境なら問題ないですが、
レンタルサーバなどで困難な場合に対応して、Jcodeを使用したmbstring互換関数を
7/3版の1.4rc3からサポートするようになっています。
とある。このページでの説明に従って、必要な設定をしてみることにする。
まず、注意事項として、
mbstring.php は、TOMOさん作のjcode.php を利用して文字コード変換を行います。
そのため、mbtring extension の代わりに使う場合は別途 jcode.php をインストールする必要があります。
とあるので、指示に従い jcode.php をインストールすることにする。
現在のバージョンは jcode_1.35a となっているようだ。
インストール手順としては、
- http://www.spencernetwork.org/jcode/ より、jcode_1.35a.zip をPC上にダウンロード。
- PC上で jcode_1.35a.zip を解凍
- PukiWikiのルートにディレクトリ付きでアップロード。
- PukiWikiの lib ディレクトリにある pukiwiki.php 内で自動的に判断して mbstring.phpを読み込むようになっているかを確認する。
(PukiWiki 1.4.5_1 では、既に記述してあるので不要。)
- lib ディレクトリにある mbstring.php 内で
define('JCODE_DIR', './jcode_1.34/');
とある一行を、
define('JCODE_DIR', './jcode_1.35a/');
に変更する。
簡単に解説すると、現在のPukiWikiでは、起動時 pukiwiki.php で、
mbstringモジュールが組み込まれているかどうかを確認している。
もし、組み込まれていない場合は、別に用意してある mbstring.php という
ファイルをインクルードするようにしてある。この mbstring.php の中では
もともとmbstringモジュールが提供している関数と同じ名前の関数を
用意しており、それらの関数の中からjcodeの機能を呼ぶことにより
その機能を実現している。
このメカニズムにより、mbstringモジュールが組み込まれていないPHP環境での
mbstring関数群の代替役を果たしている。
しかし、cal.inc.phpの作者である upk氏は、この「mbstring無しのPHPでの動作」に紹介してある解決策に関して、
「ちなみに、ここで書かれている方法では動きません」と回答している。
果たしてそれはなぜなのか? これについては、
次回のブログで。
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以前のエントリー「
PukiWikiでのカレンダー機能自作プラグインのインストール
」の最後で、「大きな問題にぶつかった」と書いたが、今回はそれについて。
以前から解説しているカレンダー機能を実現するプラグイン「
cal.inc.php」
ページのコメント欄に、私が遭遇した問題と同じ現象について、
このプラグインのユーザーのBobさんからの質問と、それに対する作者upkさんからの回答の記述がある。
少し長いがそのまま引用させていただく。
- コマンドを入力すれば正常に見る事はできますが、編集する際に実行ボタンを押すとFatal error: Call to undefined function: mb_convert_kana() in (中略)\plugin\cal_edit.inc.php on line 415といったメッセージが出てきて編集が反映されません。ご教授お願いします。 -- Bob 2004-08-06 (金) 18:39:21
つまり、私が同じ現象に遭遇したということは、
私がこのプラグインをインストールしようとしていたサーバーの
PHPが「マルチバイト文字列関数(mbstring)」付きでビルドされていない、
ということである。
このサーバーのISPは、もちろんアメリカのISPなので、
アメリカ人には不要と思われる マルチバイト文字列関数(mbstring) が
組み込まれていなくても当然ともいえる。
さて、この問題への対応方法については次回のブログとしよう。
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20:59
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アメリカ時間の7月27日頃から、Pukiwikiの本家サイト
http://pukiwiki.org/
にアクセスできなくなった。
実際の状況を確認しようと、いろいろブラウズしてみたが
この件についての記事を見つけることはできなかった。
このブログを書くにあたり、調べたいこともいくつか在ったので困っていたのだが、
ふと、Mixiのことを思い出した。
Mixiにだったら、PukiWikiに関するコミュニティーが存在し、
かつ、そこではPukiwiki本家サイトに関する情報があるかもしれないと思った。
Mixiにログインし、コミュニティーの検索をしてみると、
「ぷきうぃきだお - PukiWiki -」という
コミュニティーが見つかった。
案の定、本家サイトのアクセス不能に関する記事が掲示板に書き込まれていた。
それによると、DNSのトラブルで、ウェブサイト自身は動作しており、
http://221.245.246.245/ とIPアドレスをそのまま叩けばアクセス可能である、
とのことであった。
また、その掲示板の続きには、
hostsファイルに以下の1行を加えると、いつも通りに見られるようになります。
221.245.246.245 pukiwiki.org
ただし、見終わったらコメントアウト(行頭に'#'を追加)しておかないと、
DNS情報復旧+IPアドレス変更になった時に見られなくなって悩みます(笑)
と言うことも記述されていた。
これで現在、私のPCからはPukiwikiの本家サイトにアクセスできるようになっている。
MixiのようなSNSのコミュニティーは、
こういう場合にも役立つということを今日は学んだ。
ちなみに、いい機会なので、このコミュニティー「ぷきうぃきだお - PukiWiki -」にも参加することにした。
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22:20
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まず、PukiWiki における自作プラグインのインストール方法の一般論について。
これに関しては、PukiWiki本家サイトのFAQの中に説明があり、
FAQ/33「プラグインは、どうやって導入するんですか?」
に解説してある。
要は、PukiWikiのルート・ディレクトリ下にある pluginディレクトリに保存(アップロード)するだけ。
注意点は、ファイル名を「xxxx.inc.php」のような形にすることと、
パーミッションも、他のプラグイン同様にあわせて 644 にすること。
前回から解説しているカレンダー機能を実現するプラグイン
「
cal.inc.php」も基本的には同様である。
このプラグインのページをよく読めばわかることではあるが、
プラグインの関連ファイルを圧縮してある最新版アーカイブ
cal-20041116.zip
をPCにダウンロード、解凍する。
その際、./plugin/ ./skin/ というディレクトリが出来るので、
その下のファイル群をサーバー上のPukiWikiのルート・ディレクトリ下にあるそれぞれのディレクトリにアップロードする。
./skin/ 下の cal.css に関しては、同じディレクトリにある pukiwiki.css.php の
最後尾に追加(コピー&ペースト)する。
また関連する必須ファイルとして、public_holiday.php と cal.cls.php というファイルが挙げあれている。
現バージョンでは、cal.cls.php は上記アーカイブに同梱されているので、特に気にする必要がない。
一方、public_holiday.php は別にインストールする必要があるので要注意。
私はまず、基本的な部分のみで動作確認しようと、必須ファルのみのアップロードでテストし、
どうにか 基本プラグインcalによるカレンダーの表示までは成功にこぎつけた。
次に、そのまま調子に乗って cal_tbl の試験を行った。
すると画面が真っ白になり何も表示されなくなってしまった。
結局は qreki.phpファイルがなかったのが理由だと判明したのだが、
それが判るまで結構時間を食ってしまった。
関連ファイルの説明には、
「cal_disp.inc.phpとcal_tbl.inc.phpを稼動させる場合、qreki.php - 太陰太陽暦(旧暦) ファイルが必要」
と記述されていたのだ。ご注意いただきたい。
上記で「基本プラグインcalによるカレンダーの表示までは成功にこぎつけた」と書いたが、
実はその過程で別の大きな問題にぶつかった。
それについては、次回のエントリーとしよう。
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17:07
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前回のエントリー、「
PukiWikiでのカレンダー機能 標準プラグイン
」の続きで、自作プラグインの調査について。
実用的なカレンダー機能をPukiWiki上で実現するために、
PukiWikiの本家サイト
にある
自作プラグイン
ページにあるリストを一通り眺めてみた。
調査の結果、使えそうかな、と思ったのは、
「
cal.inc.php」というプラグインで、
1.4.4 対応で「カレンダー兼スケジューラプラグイン」と説明されている。
実際の掲載先は製作者である
斎藤さんの
「cal.inc.php - カレンダー兼スケジューラ」解説ページ
にある。
このページには cal というメインになるプラグインの実際の動作サンプルも見ることができるが、
一ヶ月分のカレンダーの中に登録しておいた予定やイベント情報が表示されている。
クリックすると、詳細情報のページへ飛ぶことになっている。
また、ひと月を一覧表形式で表示できる cal_tbl や、
予定がある日のみを一覧表形式で表示できる cal_disp というコマンドも用意されており、
機能が豊富である。
実を言うと既にこのプラグインのインストールを終え、実際に使い始めているのだが、
使ってみると、標準プラグインであるcalendar2に比べると断然使いやすい。
今後、このプラグインをインストールするにあたり、
苦労した点などについて書いてレポートしてゆきたい。
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Wiki
21:40
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以前『
江島健太郎 氏の「ついにビザを入手」
』の
エントリーで書かせていただいた
江島健太郎 氏が 遂にシリコンバレー到着!
とのことである。
一般的に、シリコンバレーに来るにしても、
出張ベースで来るのと、住むために来るのとでは、
そのハードルの高さが全然違う。
まずは、住むところを確保する必要がある。
今後の家族の行動範囲を予測して居住地域を決めなければならないし、
その地域の安全性や、子供さんがいる家庭なら学区も考慮する必要があるだろう。
家が決まれば、それに付随して、電話、電気、ガス、水道、
DSLもしくはケーブルによるインターネットの手配、など など など。
それから、このシリコンバレーでは車がなければ生きてゆけないので車の入手。
運転免許も国際免許証のままではいけないので、
カリフォルニアのライセンスを取得する必要がある。
また、そのためにはソーシャルセキュリティーナンバーが必要になったりもする。
その他の日用品の入手、銀行のアカウント作成。
子供さんがいる家庭なら、学校の手続きもある。
現地校に加えて、日本語補習校の手続きも必要になろう。
いづれにせよ海外への移住というのは大変なものである。
江島さん、ようこそシリコンバレーへ。
いづれ落ち着いたころにでもお会いいたしましょう。
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JTPA
19:23
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以前、「
PukiWikiインストール
」のエントリーで、
PukiWikiをインストールしたところまで書いたが、その続き。
私は以前から PukiWiki を利用しているのだが、
今回インストールしたサイトでは特に、
イベント等のスケジュールを管理ができるようにしてみたかった。
そのため、その方法をいろいろ探してみた。
まずは、
1.4標準のプラグイン
ページから使えそうなプラグインを調べてみた。
私がやりたい事に近そうなのが、
等の標準プラグインだった。
ドキュメントによると、
より高機能なcalendar2プラグインがあるため、あえてcalendarプラグインを使う必要性はほとんどなくなった。
とある。
説明に従い、calendar2プラグインをテストサイトで使っていろいろ試してみた。
まず、データの持ち方。
PukiWikiの場合、ページの下にそれに属するページというふうにデータを保存・構築してゆくことができるが、
このカレンダー・プラグインもその手の形式でデータを保存するようになっている。
例えば基準となるページ、「暦」というページを作成して、そこに
#calendar2
の様に1行だけ記述する。
「ページの更新」をしてみると、今月のカレンダーが表示される。
そのカレンダーには左右に矢印のリンクが付いていて、前月・翌月を表示することもできる。
そこから新規のスケジュールを記述するために、カレンダー内の日付をクリックする。
すると、「暦/2005-07-24」のような新規ページを自動的に作成することになるわけだ。
あとは、その新規ページにWikiの書式に従い、何でも記述できることになる。
使ってみて、確かにWikiらしく、データの自由度は高いが、
どうも使い勝手がイマイチであった。
ということで、標準プラグインをあきらめ、
自作プラグインの方を探してみることにした。
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Wiki
18:13
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