昨日、
JTPAセミナー企画の会が行われたMUSEの会議室の机の上には、オブジェとして DEC PDP-8 の基板が飾ってある。
「DEC PDP-8」とは、40年ほど前のミニコン。
これについて語りだすと長くなりそうなので、これはこれで詳しくは別ブログにしよう。
要はこの基板が IC(集積回路)がほとんど使われていない古い基板であると言うこと。
話題がこのPDP-8の基板になった際に、私は思わず「この基板、モノリシックで組んでありますネ」と言った。
そこで、同席していた
渡辺千賀さん
が、この場合の「モノリシック」ってどんなニュアンスなのか、と尋ねてこられた。
そこで私は「モノリシックとは、集積回路でない部品のこと」と答えてその場を収めた。
後でよくよく考えてみると、私は真っ赤な嘘を言ってしまっていた。
最近ハードウェア系の話しをすることが少なくなったため(ちょっと言い訳)、
「ディスクリート」という言葉と「モノリシック」という言葉を取り違えて使ってしまった。
お恥ずかしい次第である。
そこで言葉の意味の確認。
モノリシック(monolithic) IC
シリコンチップ上に、一体構造として構成された集積回路のこと。通常、「集積回路」というとこれを指すことが多い。
反対語は、「ハイブリッド(hybrid) IC」。
参考:
X-media,
ascii24
ハイブリッド(hybrid) IC
セラミックやガラスなどの絶縁基板上に、抵抗やコンデンサ、配線などを敷き、これにトランジスタやダイオード、半導体チップなどを搭載したIC(集積回路)のこと。
参考:
X-media,
ITmedia,
e-Words
ディスクリート半導体 (discrete semiconductor)
トランジスタ、ダイオード、コンデンサ、サイリスタなど単機能の半導体素子の総称。また、ディスクリートとは、IC上に集積された回路に対比して使われる用語。
参考:
e-Words,
ITmedia,
ascii24
私はあの時、「この基板、ディスクリート(半導体)で組んでありますネ」と言うべきであったと反省している。
渡辺千賀さま。昨日はいい加減なことを申し上げまして、大変申し訳ございませんでした。
カテゴリー:
半導体・電子部品
07:08
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