今週の催し物
での予告どおり、6月13日には
SVJEN
の特別セミナー 今野由梨氏による「起業家へのメッセージ」と題した講演会が行われた。
今回の講演者である今野由梨氏は、
ダイヤルサービス株式会社代表取締役として、また、
女性ベンチャー起業家の草分けとして有名な方である。
女性が大学に進学することでさえ難しく、ましてや会社を作るなどまったく考えられなかった時代、
高度経済成長の重厚長大の時代に次世代の情報産業の会社を立ち上げてしまった女性である。
講演では、就職、起業準備期間、アメリカでの体験、起業とその後の奮戦模様などについて語られた。
就職では、「女だてらに」という言葉がまかり通る時代、「やる気がありすぎる」と言われて全ての会社から断られたそうである。
そのような経験から今野氏が辿りついたのは「自分を必要とする会社を自分で作るしかない」という結論であった。
それから10年間を起業準備期間と決め、並々ならぬ努力の末、
10年後には目標どおり会社を興してしまったのである。
今野氏はダイヤルサービス株式会社の事業を進めるにあたり、
電電公社(現在のNTT)との壮絶な戦いがあったそうである。
この日、会場にSVJENスタッフとしてNTT関係者の方が一人おられたが、
今野氏はお話しの途中、「電電公社は...」と言うべきところ、
いつのまにか、そのNTT関係者の方へ向かって
「あなたのところは、こんなこともしてくれなかったのよ」
と、当時のやるせない思いをその方へぶつけ始めた。
(注釈:これはもちろん今野氏の高度な話術の一種である。決してそのNTT関係者に対し本当に怒り始めたわけではない。)
1時間半に及んだ講演終了後、今野氏の著作「
ベンチャーに生きる—私のチャレンジ半生記
」の即売サイン会となった。
収益は全てネパールの学校設立に利用されるとのことであった。
私も購入させていただき、その本に私の名前、今野氏のサインに加えて、「志」と一筆書き加えていただいた。
これから、この本を読んでゆくので、内容についてはこのブログでレポートしてゆきたい。
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23:26
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