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前回の『ハードディスクのデータ・リカバリー(HDD復旧作業) (2) 「聴診器」編 』の続きである。
スピンドルモータが回らないことまでは判明したが、その原因がモータや軸受けという機械的(メカニカル)な問題なのか、それとも、電気的な部分の問題なのかの切り分けをしなければならない。 これを判断するために、実は全く同じ型番のハードディスクを注文していたわけである。
最近のハードディスクは、モータ、磁気ディスク(円盤)、ヘッドなどといった機械的(メカニカル)部分を密閉している本体と、その上に電気回路用の基板がネジ止めされている構造がほとんどだ。
そこで、新旧それぞれのHDDをメカ部分と基板部分にそれぞれ分離し、問題HDDのメカ部分と、新たに買ったHDDの基板部分を組み合わせてみる。 問題HDDの基板部分が原因であれば、これで問題HDDからデータが取り出せるハズである。 しかし結果はというと、残念ながら今までと全く同じ症状であった。
この試験での注意点としては、この手の基板交換方法では、新しく買ったハードディスクの本体や基板までも壊してしまうリスクを伴っている、ということだ。
つまり、壊れている可能性のある部品と、正常な部品を組み合わせると、不良個所が原因で正常な部分までが壊されてしまう可能性があるのだ。 また、同じ型番のハードディスクを揃えたにしても、製造ロットが違えば、メカニカルな仕様や、基板、ファームウェアのバージョン等が微妙に違い、正常に動作するとは限らない。 これらに関しては総合的に判断する必要がある。
もう一つの組み合わせとして、新規HDDのメカ部分と、問題HDDの基板部分での組み合わせもしてみたが、これも動作しなかった。 但し、これは腑に落ちない現象であったが、上記の理由で、折角の新規HDDのメカを壊したくなかったので、深くは追求しなかった。
最後に、この試験で、新規HDDの部品を壊してしまった可能性があったので、もう一度オリジナルの組み合わせにもどし、テストしてみる。 とりあえず、新規HDDは動作してくれたので、買ってきたばかりのハードディスクを壊してしまう、という最悪の事態は免れた。
さて、この段階での結論としては、「不良HDDの原因は多分メカニカルに問題があると推察される」ということだった。
次のステップはまた別のブログで。
カテゴリー: HDD復旧 2005年4月24日 20:28
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